Space In-Between:吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン
2024-12-21 – 2025-03-02
概要
二人はチューリッヒを拠点として芸術活動、教育活動に従事した芸術家でした。ミューラー=ブロックマンが亡くなった後も、吉川はチューリッヒで画家として晩年まで制作を続けます。二人の出会いは、1960年に東京で開催された世界デザイン会議においてでした。津田塾大学で英文学を学んだ吉川は、通訳としてこの会議に参加したのです。この世界的な会議に刺激を受けた吉川は、ドイツのウルム造形大学に留学しデザインを学んだ後、ミューラー=ブロックマンの事務所で働き始めます。信頼の絆で結ばれた二人は結婚し、生涯を共にしながら、芸術家としてそれぞれに進むべく道を開拓していきました。
吉川の芸術世界とミューラー=ブロックマンの卓越した構成的デザイン———アートとデザインという分野を超えた二人の活動の軌跡をどうぞご堪能ください。
本展は在日スイス大使館の後援を受け、日本とスイスの国交樹立160周年を記念して開催されます。
展覧会情報
会期 | 2024年12月21日(土)– 2025年3月2日(日) 休館日:月曜日、12/31(火)、1/1(水・祝)、1/14(火)、2/25(火) *1/13(月・祝)、2/24(月・休)は開館 *会期中、一部作品は展示替えがあります。 |
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開場時間 | 10:00 – 17:00(入場は16:30まで) |
会場 | 大阪中之島美術館 5階展示室 |
主催 | 大阪中之島美術館 |
特別協力 | Shizuko Yoshikawa and Josef Müller-Brockmann Foundation |
協賛 | 大阪芸術大学 |
後援 | 在日スイス大使館 / Vitality.Swiss |
助成 | 一般財団法人 安藤忠雄文化財団 |
観覧料 | 一般 1700円(前売・団体 1500円) 高大生 1100円(前売・団体 900円) 中学生以下 無料 当館メンバーシップ会員の無料鑑賞/会員割引 対象 *前売ペアチケット(一般2枚セット券)2900円(税込)(販売期間:2024年12月20日(金) 23:59まで 販売場所:ローソンチケット) *前売券販売期間:2024年11月22日(金)10:00 – 12月20日(金)23:59 *災害などにより臨時で休館となる場合があります。 *税込み価格。 *団体料金は20名以上。団体鑑賞をご希望される場合は事前に開館時間・料金・団体受付ページからお申込みください。 *学校団体の場合はご来場の4週間前までに学校団体見学のご案内からお申込みください。 *障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)は当日料金の半額(要証明)。一般のご購入列とは別に対応させていただきます。ご来館当日、2階のチケットカウンターにてお申し出ください。(事前予約不要、当日券売場付近の係員にお気軽にお声がけください。ご案内させていただきます。) *一般以外の料金でご利用される方は証明できるものを当日ご提示ください。 *本展は、大阪市内在住の65歳以上の方も一般料金が必要です。 *[相互割引]本展観覧券(半券可)の提示で、4階で開催される「歌川国芳展 ―奇才絵師の魔力」 (2024年12月21日(土)– 2025年2月24日(月・休))の当日券を200円引きで2階チケットカウンターでご購入いただけます。 ・いずれも対象券1枚につき1名様有効です。 ・チケットご購入後の割引はできません。 ・他の割引との併用はできません。 【チケットの主な販売場所】 大阪中之島美術館チケットサイト、ローソンチケット、ローソンおよびミニストップ各店舗(Lコード:56212)、 |
お問い合わせ | 大阪市総合コールセンター(なにわコール) 06-4301-7285 受付時間 8:00 – 21:00(年中無休) |
先行チラシ |
作家紹介
吉川静子(1934 – 2019)スイスで生涯の大半を過ごした教養ある芯の強い日本人芸術家。ウルム造形大学で学び、「スイス・コンクリート・アート」のアート・シーンに紹介された後、ヨゼフ・ミューラー=ブロックマンと結婚しチューリッヒに活動拠点を置く。その後、空気感と瞬間性に作品制作の重点を置くようになり、徐々にオーソドックスなコンクリート・アートの伝統から離れていく。初期の「色影」シリーズや太陽をモチーフとしたドローイング、その後の「シルクロード」シリーズにその例を見ることができる。本展は、スイスで制作された吉川の絵画、彫刻、版画を包括的に日本で展示する初の機会となる。
ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン(1914 – 1996)スイスを代表する国際的なグラフィックデザイナー、タイポグラファー。1960年代 – 80年代にかけて数度にわたり来日。亀倉雄策など日本のデザイナーと親交を深める一方、デザイン学校や美術大学で教鞭をとり日本のデザイン教育にも貢献した。紙面における文字組みと構成の方法論についてまとめ命名した「グリッドシステム」は、デザイン史上の金字塔というべき理論として今日まで大きな影響を与え続けている。優れた教育者、ポスター・デザイナーとして知られると同時に、どのような人にも優しい人柄だったことが今日まで語り継がれている。
みどころ
1. スイスを代表する国際的なタイポグラファーでありグラフィックデザイナーのヨゼフ・ミューラー=ブロックマン(1914 – 1996)と、そのパートナーであり芸術家の吉川静子(1934 – 2019)の没後初、世界初の大規模な二人展
2. デザインとアートの豊かな融合、スイスと日本の唯一無二の交流の実例となる展示内容
3. スイスから約130点の吉川静子作品が来日。日本初お披露目
4. ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン作の約60点のグラフィック作品を展示
「グリッドシステム」の原点、『ノイエ・グラフィーク』誌も展示
構成
第1章 Space In-Between:吉川静子
1 初期作品 「シークエンス」と「トランスフォーメーション」
デザインからアートへ舵を切った吉川がアーティストとして活動を始めた当初の作品群を紹介します。小さな凹凸の集合による正方形の立体彫刻は色面の差異によって連続したシリーズをなしています。こうした 「シークエンス」や「トランスフォーメーション」は、ヘリット・リートフェルト(1888 – 1964)からマックス・ビル(1908 – 94)に代表されるウルム造形大学教授陣へ継承された「コンクリート・アート」の流れを組む作品群です。デザイナーとして確かな基礎力を身に着けた吉川は、この立体彫刻によってアーティストとして第一歩を踏み出します。ここから、建築物も実現しており、デザインからアートへと学びを深めた吉川の芸術性は大きく開花していきました。
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《r13 11のシークエンスにおける四色の同体積のトランスフォーメーション no. 4》
1973 – 74年
吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン財団蔵
Copyright and courtesy of the Shizuko Yoshikawa and Josef Müller-Brockmann Foundation -
《r14 11のシークエンスにおける四色の同体積のトランスフォーメーション no. 5》
1973 – 74年
吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン財団蔵
Copyright and courtesy of the Shizuko Yoshikawa and Josef Müller-Brockmann Foundation -
《r15 11のシークエンスにおける四色の同体積のトランスフォーメーション no. 6》
1973 – 74年
吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン財団蔵
Copyright and courtesy of the Shizuko Yoshikawa and Josef Müller-Brockmann Foundation -
《r16 11のシークエンスにおける四色の同体積のトランスフォーメーション no. 7 》
1973 – 74年
吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン財団蔵
Copyright and courtesy of the Shizuko Yoshikawa and Josef Müller-Brockmann Foundation -
《r17 11のシークエンスにおける四色の同体積のトランスフォーメーション no. 8》
1973 – 74年
吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン財団蔵
Copyright and courtesy of the Shizuko Yoshikawa and Josef Müller-Brockmann Foundation
2 瞬間性と空気感の表現 「色影」
「シークエンス」「トランスフォーメーション」で色面表面の転換と連続性に取り組んだ吉川は、次は、立体彫刻の表面にではなく、凹凸の薄いわずかな側面のみに色を塗った「色影」というシリーズに取り組んでいきます。ヨゼフ・ミューラー=ブロックマンとの二人のアトリエで、まるで科学実験を行うかのように微量の絵具を足して調合し、色を塗っていきました。「色影」は角度を変えることで見え方が変わっていく作品です。側面の色が残像となって白い表面を覆って、一瞬一瞬で見え方が移り変わります。伝統的なコンクリート・アートから離れ、瞬間性や空気感をテーマにし始めたシリーズであり、色は光や影、 隣り合う色によっても見え方が変わる相対的なものであるという理論に基づいています。
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《色影 No. 68》
1978 – 1979年
吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン財団蔵
Copyright and courtesy of the Shizuko Yoshikawa and Josef Müller-Brockmann Foundation -
《r44 色影》
1976 – 1979年
吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン財団蔵
Copyright and courtesy of the Shizuko Yoshikawa and Josef Müller-Brockmann Foundation -
《色影 No. 21》
1977年
吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン財団蔵
Copyright and courtesy of the Shizuko Yoshikawa and Josef Müller-Brockmann Foundation
3 対立と空隙の果てしないエネルギー 「宇宙の織りもの」
「色影」で立体彫刻によって色彩の見え方の移り変わりに取り組んだ吉川は、今度は平面のカンヴァスによる表現に取り組んでいきます。十文字をモチーフに二つの線が重なる点をぽっかりと穴を開けたような空隙にして、その形を大きくしたり小さくしたりして、白いキャンバスにただただ重ねていくのです。十文字の空隙に挟まれた向かい合わせになった色彩は、その多くが補色の関係にあります。対立と空隙とを重ねることで、平面でありながら立体性を帯び、内部は果てしない宇宙のようなエネルギーに満ちています。色彩と空隙の緻密な効果によって、キャンバス全体が、神秘の高貴な光に覆われているかのようです。このシリーズは、さまざまな形のカンヴァスで展開され、多数のバリエーションが残されています。
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《m433 宇宙の織りもの―光りつつ 3》
1991 – 1993年
吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン財団蔵
Copyright and courtesy of the Shizuko Yoshikawa and Josef Müller-Brockmann Foundation -
《m454 宇宙の織りもの―流れるように 7》
1992 – 1995年
吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン財団蔵
Copyright and courtesy of the Shizuko Yoshikawa and Josef Müller-Brockmann Foundation -
《m528 宇宙の織りもの―息づく大地 19》
1999 – 2000年
吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン財団蔵
Copyright and courtesy of the Shizuko Yoshikawa and Josef Müller-Brockmann Foundation
4 太陽の生命力 「ローマ」
ヨゼフ・ミューラー=ブロックマンが万里の長城を旅行中に倒れそのまま帰らぬ人となったのは、吉川静子にとって大きすぎる精神的な痛手でした。二人で暮らした自宅兼アトリエにいるのが耐えられず、 3年にわたり、冬の期間はローマに場所を移して滞在制作を行います。ある日、ローマで見た太陽の、燃えるような生命力に感動し再び生きる力をもらった吉川は、これをテーマに制作に取り組みます。最初に描いた地平線に沈む赤々とした太陽の姿は、燃えたぎるようです。色彩や表現を変えてさまざまなヴァリエーションが生み出されていきました。吉川が受けた太陽の生命力そのものをテーマにした作品から、色彩や宇宙といった、吉川が「宇宙の織りもの」で行ったテーマへの変遷も見られます。
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《z606 ローマ》
1998年
吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン財団蔵
Copyright and courtesy of the Shizuko Yoshikawa and Josef Müller-Brockmann Foundation -
《z637 ローマ》
1999年
吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン財団蔵
Copyright and courtesy of the Shizuko Yoshikawa and Josef Müller-Brockmann Foundation
5 ルーツといのち 「マイ・シルクロード」「生命の脈動」
ローマからスイスに戻って、吉川はシルクロードをテーマにしたシリーズを制作します。吉川にとってのシルクロードは、ウルム造形大学に入学した際に渡った海の道でした。スエズ運河経由で日本からドイツへ移動した吉川静子が航路で見たコバルトブルーの夜空を背景とした星空、永遠に続く海の水面に宿る光を、「宇宙の織りもの」シリーズの十文字型で表現しています。こうした十文字型のモチーフは「生命の脈動」シリーズでは消え、代わりに軽やかなドットがキャンバスに置かれています。動きを孕んだドットの連続は、「宇宙の織りもの」のような内的エネルギーを帯び、内なる動きと生命力を感じさせます。これまで、宇宙や太陽など自然界のエネルギーをテーマにしてきた吉川は、晩年には、今度は内なる生命力に目を向け、制作を続けたのです。
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《m688 マイ・シルクロード 54》
2005年
吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン財団蔵
Copyright and courtesy of the Shizuko Yoshikawa and Josef Müller-Brockmann Foundation -
《m764 マイ・シルクロード 117》
2010/2011年
吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン財団蔵
Copyright and courtesy of the Shizuko Yoshikawa and Josef Müller-Brockmann Foundation
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《m779 生命の脈動 15》
2011年
吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン財団蔵
Copyright and courtesy of the Shizuko Yoshikawa and Josef Müller-Brockmann Foundation -
《m780 生命の脈動 16》
2011/2012年
吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン財団蔵
Copyright and courtesy of the Shizuko Yoshikawa and Josef Müller-Brockmann Foundation
第2章 Space In-Between:ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン
1 初期作品 ラッパースヴィールのために
チューリッヒ湖畔の町、ラッパースヴィールに生まれ育ったヨゼフ・ミューラー=ブロックマンが、バラ庭園で有名な故郷のために制作したポスター他、初期作品を紹介します。キャリアをスタートさせる前には、自画像やスケッチなどの絵を数多く描いていたミューラー=ブロックマンでしたが、チューリッヒ工科大学で学びデザイナーとして本格的に活動を始めると、画面上にイラストレーションと文字を構成したポスターを制作するようになります。大学の教授陣や同時代のグラフィックデザインからの影響も伺える作品群です。
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《ラッパースヴィール》
1937年
大阪中之島美術館蔵
©Museum für Gestaltung Zurich, Switzerland -
《スイスの舞台美術展》
1949年
大阪中之島美術館蔵
©Museum für Gestaltung Zurich, Switzerland -
《チューリッヒ管弦楽団 6月の祝祭週間コンサート 1951》
1951年
大阪中之島美術館蔵
©Museum für Gestaltung Zurich, Switzerland
2 ヴィジュアル・コミュニケーションとフォトコラージュ
ミューラー=ブロックマンは、先駆的に写真をポスターに取り入れたデザイナーでもありました。スイス自転車クラブのシリーズはその代表的な例です。フォトコラージュによってモチーフの比率を変え、インパクトを与える表現を行っています。1960年代以降のポストモダニズムのデザインにおいては、「ヴィジュアル・コミュニケーション」という言葉がデザインの命題として求められるようになりました。デザインはこうであるべきという作り手の思想の確立を希求した時代から、受け手にどのように伝わるかにデザインの命題が移り変わっていく中で、ミューラー=ブロックマンの作品は、次なる世界的なデザイン潮流の中でお手本となったのです。
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《スイス自動車クラブ 子供を守れ!》
1953年
サントリーポスターコレクション(大阪中之島美術館寄託)
©Museum für Gestaltung Zurich, Switzerland -
《ザ・ファミリー・オブ・マン》
1958年
大阪中之島美術館蔵
©Museum für Gestaltung Zurich, Switzerland
3 音楽とデザイン
交通事故で不慮の死をとげた最初の妻、フェレーナ・ブロックマンはヴァイオリニストで、チューリッヒ管弦楽団ほかチューリッヒのいくつかの楽団に属す音楽家でした。こうして音楽への道に導かれたミューラー=ブロックマンは生涯にわたって多数のコンサートのポスターを手掛けています。中でも「ベートーベン」のポスターは、日本でも1958年『アイデア』誌に紹介された代表作です。「ムジカ・ヴィヴァ」シリーズにおいては、グリッドシステムのさまざまなバリエーションとタイポグラフィとに絶妙な色彩感覚が重なり、音楽ポスターにふさわしい豊かなハーモニーが奏でられています。
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《第4回特別コンサート ベートーベン》
1955年
個人蔵(スイス)
©Museum für Gestaltung Zurich, Switzerland -
《ムジカ・ヴィヴァ ストラヴィンスキーのコンサート》
1956年
大阪中之島美術館蔵
©Museum für Gestaltung Zurich, Switzerland -
《チューリッヒ管弦楽団 ムジカ・ヴィヴァ・コンサート 1972》
1972年
大阪中之島美術館蔵
©Museum für Gestaltung Zurich, Switzerland
4 グリッドシステム
タイポグラフィ、イラストレーション、写真をどのように紙面上に構成するかということについては、 1920年代以降ヨーロッパのデザイナー、芸術家を中心にさまざまに試み、提唱、実践されてきました。ミューラー=ブロックマンはこうした構成の流れをまとめると共に、空間や地理をも含むさまざまな実践の例を交えつつ、『グリッドシステム』(1981年初版)として理論書にまとめています。「ノイエ・グラーフィク」誌は、グリッドシステムが実践された、ミューラー=ブロックマン他による雑誌です。多言語による文字組と写真の緻密な構成の紙面は、模範的なグリッドシステムによるものでした。
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《チューリッヒ美術館 コレクション展》
1953年
大阪中之島美術館蔵
©Museum für Gestaltung Zurich, Switzerland -
《フィデリオ》
1960年頃
大阪中之島美術館蔵
©Museum für Gestaltung Zurich, Switzerland -
《ムジカ・ヴィヴァ 1970》
1970年
大阪中之島美術館蔵
©Museum für Gestaltung Zurich, Switzerland
関連イベント
オープニング・トーク・セッション モダニズム: 維持か超克か?
ヨゼフ・ミューラー=ブロックマンによる数々のポスターは、20世紀のグラフィックデザインにおけるモダニズムの原則を体現しています。この原則を刷新や変革、拒否するための日本とスイスでの戦略について、世代を異にする4人のデザイナーが議論を交わします。
開催日時 | 2024年12月21日(土) 11:00 – 13:00(開場 10:30) |
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登壇者 | 原研哉、長嶋りかこ、ラース・ミュラー、ヨナス・フェーゲリ |
モデレーター | 室賀清徳 |
会場 | 大阪中之島美術館 1階ホール |
定員 | 150名(先着順、申込不要) |
参加費 | 無料 *本展覧会観覧券(利用後の半券可)が必要です。当日、ご提示願います。 |
吉川静子に捧げるオープニングダイアローグとミニコンサート
開催日時 | 2024年12月21日(土)(14:30 – 15:30 講演会、15:30 – 16:00 ミニコンサート) |
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登壇者 | ガブリエル・シャード(美術史・建築史家/チューリッヒ工科大学講師/吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン財団理事)、平井直子(大阪中之島美術館主任学芸員) |
演奏者 | 田村紗矢香(ヴァイオリン)、玉木龍馬(ヴァイオリン) |
会場 | 大阪中之島美術館 1階ホール |
定員 | 150名(先着順、申込不要) |
参加費 | 無料 *本展覧会観覧券(利用後の半券可)が必要です。当日、ご提示願います。 |
担当学芸員によるギャラリートーク
開催日時 | 2025年1月5日(日)、 2月24日(月・休)15:00 – 16:00 |
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会場 | 大阪中之島美術館 5階展示室 |
定員 | 30名 |
参加費 | 無料 *当日、「Space In-Between:吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン」の展示室にご入場いただくための観覧券をご持参ください。 |
申込方法 | 各お申込フォームよりお申込ください。 1月5日(日)の回 2月24日(月・休)の回 |
図録
仕様B5版136ページ
23.9×18.8cm
執筆者井口壽乃(埼玉大学名誉教授)、白井敬尚(グラフィックデザイナー、武蔵野美術大学教授)、ラース・ミュラー(Lars Müller Publishers主宰/吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン 財団理事長)、ガブリエル・シャード(美術史・建築史家/チューリッヒ工科大学講師/吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン財団理事)、平井直子(大阪中之島美術館主任学芸員)
販売場所「Space In-Between:吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン」会場内特設ショップ
大阪中之島美術館2階ミュージアムショップ