明治23年に大阪で創業した広告代理店・株式会社萬年社（1890 – 1999）は、新聞・雑誌の印刷媒体からラジオ・テレビの電波へと舞台を広げ、様々な広告を手がけてきました。当館アーカイブズ情報室では多様なアーカイブズ資料を管理・公開しており、萬年社資料についても社内資料、CM素材・完成テープなど、日本の広告業界の一端に触れることのできるたくさんの情報資源が収蔵されています。いまだ知られざる情報資源の使い方・楽しみ方の発見に向けて、今回は、萬年社が残したテレビCMコレクションの中からゲーム会社のカプコンを取り上げます。

「Day1 「さわれる映像」その後」では、カプコンのクリエーターと『テレビゲーム文化論』（2001年、講談社）著者の桝山寛と共に、80年代のゲームソフトCMを鑑賞しながら、過去の制作秘話やゲーム独自の"世界表現"の工夫などに迫ります。