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リサーチ

大阪中之島美術館は、「連携すること」が美術館を動かす力の一つとなると考えます。大学などの研究機関、多様な目的をもつ企業や団体、そして同じゴールをめざす近隣や国内外の美術館や博物館と手を携え、多角的なリサーチプロジェクトを推進しています。

美術作家やアート・デザイン業界関係者などへのインタビューによる《戦後日本美術オーラルヒストリー》の集積、《インダストリアルデザイン・アーカイブズ研究プロジェクト》による戦後工業デザインの記録と開発者の記憶の収集などは、その代表的な例です。

こうした連携を主軸とするリサーチプロジェクトの成果は、ウェブや出版物、ワークショップなどのイベントを通して広く紹介し、さらに、美術やデザインの展示・展覧会コンテンツの充実のために積極的に活用していきます。

インダストリアルデザイン・アーカイブズ研究プロジェクト

インダストリアルデザイン・アーカイブズ研究プロジェクト(IDAP)は、家電製品や工業化住宅建材などを中心とした工業デザイン製品を、戦後日本のライフスタイルや社会行動、価値観をかたちづくってきた主要な構成要素の一つと考え、その「記録(製品情報)」と「記憶(オーラルヒストリー)」を収集する活動です。

企業や学術機関を結んで収集された情報は、IDAPを運営するインダストリアルデザイン・アーカイブズ協議会の事務局である大阪中之島美術館をプラットフォームとして、さまざまな方法で公開され、新たな視点での分析や研究を誘発するために活用されます。戦後、弱電産業が大きく発展し、「家電王国」としてその名を高めた大阪にあって、いまだ途上にある工業デザインの資料価値の検証と歴史的、文化的再評価の促進に取り組むことで、大阪という都市の力や、戦後日本のデザイン力の顕彰へとつながることをめざしています。

オーラルヒストリー

“戦後日本美術オーラルヒストリー”は、戦後日本美術を「作品」だけではなくその作り手、作り手の周辺の人々の「オーラルヒストリー(口述の歴史)」の聴取を通じて、制作にいたるプロセスや時代背景に目を向け、新たな、多角的な視点で捉え直すことを目的としています。

積極的な収集、集積を行わない限り、目に見えるかたちで残らない人々の記憶の継承が、今後の発展的な研究に資することをめざし、オーラルヒストリーの聴取、公開に取り組みます。