このたび、大阪中之島美術館が開館し、本日、開館記念展覧会が開催されますことを心からお祝い申し上げます。
近年、国内外の社会情勢が大きく変化する中、美術館などの文化施設に求められる役割は多様化・高度化しております。また新型コロナウイルス感染症の拡大により、多くの文化施設が甚大な影響を受けている状況において、民間事業者が運営に直接携わり、その創意工夫が最大限発揮されるコンセッション方式を我が国の美術館として初めて導入して開館することは、大変意義深いものであり、大いに注目しております。
文化芸術は人々を元気にする力があります。大阪中之島美術館が新しく魅力に満ちあふれ、地域に開かれた美術館として文化芸術の振興に寄与し、大阪、関西のみならず、日本中をもりたて、世界にその価値を発信していただけるよう期待しています。
最後に、大阪中之島美術館の開館に長年ご尽力された全ての皆様に対して深く敬意を表するとともに、大阪中之島美術館の今後ますますのご発展を祈念しております。
このたびは誠におめでとうございます。
令和四年二月二日 文化庁長官 都倉 俊一