COLLECTIONコレクション
アーカイブズについて
アーカイブズ情報室
アーカイブズ情報室は、美術館の保有する情報資源を調査・研究利用するための施設です。
当館では、美術館の情報資源として主に次のものを管理し、長期保存しています。
1.機関アーカイブズ
美術館が主体として作成したものの管理。
- 当美術館活動に関する文書類のうち非現用であるもの(コレクション形成や作品修復履歴、展覧会開催、各種事業に関わる文書・記録類)
- 図録・年報・紀要などの当館発行物
- 学芸員が美術館の研究活動として作成・収集したもの(オーラルヒストリー取材記録など)
2.収集アーカイブズ
美術館の収集方針にもとづき、記録史料として積極的に収集しているもの(美術の歴史、動向、作家、収蔵作品などについてさまざまな情報をもたらす資料群)の管理。
- 歴史形成や評価・批判といった探究活動の基礎となる一次資料(手稿、画帖、図面、文書、写真、記録映像など)
具体美術協会関係資料(吉原治良〔A021-S1〕、吉田稔郎〔A021-S2〕、村上三郎〔A035〕ら具体美術協会メンバーの個人資料と協会の事務書類〔A021-S3〕、美術評論家・高橋亨の執筆原稿と蔵書の一部〔A034〕)
萬年社資料(企業アーカイブズ〔A003〕、3代目社長・栗原伸の個人資料〔A037〕、京阪電車CM〔A038〕)
- 稀覯本や作家装丁本、戦前発行の雑誌、機関誌などの稀少な出版物
『プレスアルト』(解説冊子『プレスアルト』と付属する広告印刷物)と関連広告印刷物(バラ)、『復刻版プレスアルト』〔SC023〕
稀少雑誌『大阪パック』〔SC035〕、『関西美術』〔SC054〕、『早苗』〔SC038〕、『ヴェルヴ(Verve: artistic and literary quarterly)』〔SC026〕など
- 作家・収集家・研究者・画廊の旧蔵書
情報資源へのアクセス
アーカイブズ情報室には、閲覧デバイス(タブレット4台)を設置しています。オリジナルメディアの特性や保存上の理由等により現物閲覧に適さない資料アイテムを優先的にデジタル化し、デジタル複製物を閲覧いただけるようにしています。(追加登録は随時)
また、当館の情報資源の現物調査を必要とする方はどなたでも、事前の閲覧室利用予約により、来館のうえ、現物閲覧ができます。現物閲覧は、下記の注意事項をお読みいただき、来館希望日時の2週間前までに予約フォームからお申込みください。
※アーカイブズ情報室に設置の予約申込み用紙、またはお電話でも予約を受付けます。
開室日
火曜日 – 土曜日(年末年始、祝日、月曜祝日の翌日、特別整理期間は休室)
10:00 – 17:00(予約閲覧室への最終入室は16:00)
飲食物の持ち込みならびに室内設置備品の持ち出しは固くお断りいたします。
閲覧室利用に関する注意事項
予約について
- 当面のあいだ、同時間帯に来室可能な人数を1名とします。(通常時、最大4名まで同時間帯利用可)
- 予約に際し、利用を希望する資料の資料群ID及びデータベースに記載のファイル名、対象物の名称等、図書や雑誌の場合は資料群ID及び書誌情報(タイトル、巻号)を指定してください。アーカイブズ情報室データベースおよびOPACを参照してください。
- 閲覧は事前に請求のあった資料のみとなり、来室時には閲覧対象の追加ができませんのでご注意ください。
- 探している資料の収蔵があるかわからない、具体的な対象物指定が困難な場合は、メールまたはお電話にて事前にご相談ください。来室によるレファレンス対応はありません。
- 稀少(貴重)書を除く一般書(図書・雑誌)について、利用目的がアーカイブズ帰属(由来、旧蔵者等)に関わらない閲覧については、利用をお断りする場合があります。
- 内容及び状態に関する制限事項、処理状況により閲覧できない資料があります。また、現物の劣化の進行具合により、複写物等を閲覧に提供する場合があります。
- 視聴覚資料は、原則として、複製物による閲覧となります。閲覧に適した複製物のない場合は、利用いただけないことがあります。
- ご予約確定日において、天災等やむを得ない事由により美術館が臨時休館となる場合、当日ご来室いただくことはできません。事前に臨時休館が決定しているときは予約日の前日までに、臨時休館の決定が当日となった場合は後日速やかに、ご予約の振替に関するご連絡をいたします。
閲覧室の使い方
- 予約閲覧室内では、使用するPC、タブレット、スマートフォン、ノート、筆記用具等を除き、上着・鞄などの所持品はすべて備え付けのロッカーへ入れてください。
- 室内でのお食事はできません。フタ付きのお飲み物のみお持ち込みいただくことができます。
- 閲覧希望資料が複数の箱(BOX1~)に分かれて収納されている場合は、BOXごとに利用資料が元に戻されたことを確認してから、次の対象をお持ちします。
- 現物資料の取り扱い前には手を洗い、次の基本事項を遵守してください。
鉛筆以外使用しない
対象資料に直接書き込みをしたり、書かれているものを消したりしない
対象資料を折り曲げたり、切り取ったりしない
対象資料を持ち出さない
写真を取り扱う場合は必ず手袋を使用する
取り扱いにより対象資料を破損した場合は、すみやかに申告する
資料の複写
- 閲覧予約室には、複写(コピー)機はありません。デジタルカメラ、スマートフォンやタブレット等付属のカメラで撮影いただけますので、必要な場合はご持参ください。
- 撮影による複写を行うときは、日付・資料名等を記載する専用の台紙をご利用ください。
- 撮影の際はフラッシュ機能を停止してください。
- 撮影による複写は、私的利用の範囲内で許可されるものです。撮影画像は、出版物等には使用いただけませんのでご注意ください。出版・放送等を目的とする資料の複製・利用については、別途申請が必要です。
閲覧資料について
著作権
大阪中之島美術館が著作権を保有する一部の資料群を除き、資料ごとに著作権の管理状況が異なります。第三者著作物のご利用に際しては、利用者の責任において、著作権法にもとづく適切な権利処理を行ってください。
プライバシー侵害・個人を特定する情報
収蔵資料群には、寄贈者や旧蔵者(の遺族)と直接関わりのない第三者(生存する個人や企業)に害を及ぼすおそれのある秘匿情報を含むものがあります。美術館は、特別な制限事項に該当せず、十分な時間の経過が認められる場合においては、それらも閲覧対象とします。
展示等への原資料貸出について
大阪中之島美術館アーカイブズ貸出規程に則り、次の要件を満たす場合に、原資料の貸出を受けることができます。
1.貸出を希望する資料が輸送や展示等の利用に耐える良好な状態であること。
2.貸出申請書の受理以前に、借用期間における当該資料の館内閲覧予約が確定していないこと。
3.催事等の内容が不特定多数の人を対象として実施するものであり、かつ公益の増進に寄与するものであること。
4.特定の者の利益が図られるおそれのないものであること。
5.事故防止及び公衆衛生のための措置が十分に講じられているものであること。
6.消防法(昭和23年法律第186号)第17条に規定する消防用設備等が設置されていること。
7.防犯、防火等について警戒を行う要員が配置され、かつ、警備のための機械設備が設置されていること。
8.展示ケースは、施錠ができ、かつ、適切な温度及び湿度が管理できる施設に設置されていること。
なお、上記の要件を満たすことが示される書類(任意様式。催事等の内容、輸送方法、使用施設概要、事故防止及び公衆衛生のための措置、会場図面、警備計画、入場料、他の後援団体等を記したもの)及び申請書(当館様式)の提出は、希望する貸出期間開始日の3か月前を期限とします。
お問い合わせ
TEL:06-6479-0558
Email:archives@nakka-art.jp