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開館記念展
みんなのまち 大阪の肖像[第2期 「祝祭」との共鳴。 昭和戦後・平成・令和]
2022-08-06 – 2022-10-02
概要
「みんなのまち 大阪の肖像」は、この待ちに待った開館を記念して、美術館が誕生するこの都市「大阪」をテーマとする展覧会です。
明治から現在へと時代が移り変わるなかで、大阪は近代化の道を歩み、戦禍を耐え、そして世紀を超えてなお個性豊かな大都市、そしてわたしたち「みんなのまち」であり続けています。本展覧会は、絵画、写真、ポスターをはじめ、大阪中之島美術館の多岐にわたるコレクションを中心に、大阪府市内外の博物館・美術館や企業などからの出品を加え、大阪の魅力を広く深く掘り起こします。
過ぎし日の大阪に「懐かしさ」を感じていただくこともあるでしょう。日ごろ目にする街並みのなかに「まだ知らない大阪」を発見する機会となるかもしれません。過去約1世紀半の間に大阪が見せた多彩な“肖像(かお)”をご紹介し、大阪をめぐる時空の旅へとみなさんをいざないます。
展覧会情報
会期 | 8月6日(土)– 10月2日(日) *月曜日休館(9月19日を除く) |
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開場時間 | 10:00 – 18:00(入場は17:30まで) |
会場 | 大阪中之島美術館 5階展示室 |
主催 | 大阪中之島美術館、NHK大阪放送局 |
特別協力 | 積水ハウス株式会社 |
協力 | BXティアール、DIC デコール、TOTO、朝日ウッドテック、王建工業、キョーライト、クリナップ、シャープ、積水ホームテクノ、象印マホービン、ハウテック、パナソニックグループ、不二サッシ(アルファベット順・50音順) |
VR協力 | Uttzs ウツス by Panasonic |
助成 | 公益財団法人三菱UFJ信託地域文化財団 公益財団法人ユニオン造形文化財団 |
観覧料 | 一般 1200 円(1000円) 高大生 800円(600円) 小中生 無料 *災害などにより臨時で休館となる場合があります。 *税込み価格。カッコ内は20 名以上の団体料金。 *20名以上の団体鑑賞をご希望される場合は事前に団体受付フォームにてお問い合わせください。 *学校団体の場合はご来場の4週間前までに学校団体見学のご案内からお申込みください。 *障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)は各料金の半額です。チケットカウンターにて証明するものをご提示いただき、チケットをご購入ください。 *「展覧会 岡本太郎」との相互割引も実施します。 (「みんなのまち 大阪の肖像」展の観覧券(半券可)または電子チケットを当館チケットカウンターでご提示いただくと、 展覧会 岡本太郎の一般・高大生料金が次のとおり割引されます。|一般 1800円→1500円 高大生 1400円→1100円) ・いずれも対象券1枚につき1名様有効です。 ・チケットご購入後の割引はできません。 ・他の割引との併用はできません。 |
作品リスト | 作品リストはこちら |
「祝祭」との共鳴。 昭和戦後・平成・令和
この第2期では、焼野原から人々が力強く立ち上がった戦後復興期から、1970年(昭和45)の日本万国博覧会、そして現代へと、新しい何かを求め新しい何かに翻弄されながら、起伏の激しい時代を生きるまちとその表情をご覧いただきます。
家電や工業化住宅は、いまや私たちの暮らしの当たり前となっているものですが、高度経済成長期に誕生した当初は、新しいライフスタイルを表現する憧れの的でした。モノが溢れだしたこの時代は、芸術活動もさらに活発化し、これまでにない新たな表現が次々と登場します。広告は華やかな競争の場となり、デザイナー同士で表現を高め合う場面もみられました。
人々を熱い渦に巻き込んだ70年万博を経て、世紀を超えてなお個性豊かな大都市としての歩みを続ける大阪。2025年(令和7)には2度目の万博を迎えます。その発展と変貌の軌跡を、絵画、ポスター、家電、実物大工業化住宅など作品・資料約300点によってご覧いただきます。
3つのみどころ
1. 戦後の大阪の、変わりゆく眺めを一望に!大阪の戦後史は、大阪大空襲で焼野原と化した都心の復興にはじまります。高度経済成長期には、安治川沿いや臨海部で重工業が栄え、まちも活気にあふれました。船から自動車へと交通手段が変遷する中、かつて大阪市内のあちこちに流れていた堀川は次々に埋め立てられ、道路などとなりました。起伏の激しい時代の流れの中で、変わりゆく大阪の眺めを、本展覧会では数々の貴重な風景画を集めてご紹介します。時代を超えて変わらない、大阪の「水の都」としての姿も、あわせてご覧いただけます。
2. 1970年代実物大工業化住宅「みんなのおうち」が登場!戦後、大阪は弱電産業の集積地「家電王国」となり、家庭向け電化製品を国内外に広く供給。豊かでモダンな暮らしを先導しました。また、今や私たちの住まいのスタンダードとなった「工業化住宅」は、戦後に登場したまったく新しい商品であり産業でした。そして、異業種から参入し大阪で成長したメーカーが多いのも、大きな特徴のひとつです。言いかえれば、大阪は、私たち一人一人の小さくも大切な暮らしを支え、そのスタイルや価値をかたちづくってきたのです。本展覧会では、積水ハウスの全面的な協力と多数のメーカー各社の熱意により、1970年代の工業化住宅を実物大で再現。住宅の外観や構造をご覧いただくだけではなく、実際に上がることができる「おうち」空間のなかで当時の内装や設備、家電製品をじっくり体感いただきます。
3. EXPO’70の高まりを作品と資料で体感!1970年(昭和45)に開催された「EXPO’70 日本万国博覧会」は、大阪を熱気で包み込みました。芸術家も様々なかたちで万博に関わります。美術グループ「具体美術協会」は、展示やイベントを通じて作品を発表しました。グラフィックデザイナーは、ポスターなど万博の広報物の制作で関わります。本展では、万博に関連する作品や、当時の賑わいや熱気を伝える資料を、美術作品とデザイン作品の両方を有する大阪中之島美術館ならではの視点でお届けします。
章立て
- 第1章 おおさか時空散歩― 焼野原からのはじまり
- 第2章 復興するアドバタイズ
- 第3章 ニューライフからの情景
- 第4章 芸術のリパブリック
- 第5章 カーニバルの記憶
- 第6章 おおさか時空散歩― 明日へのはじめまして
池島勘治郎、泉茂、今竹七郎、岩宮武二、上田健一、宇佐美圭司、内海柳子、瑛九、奥野英雄、片山利弘、木村恒久、白髪一雄、田中一光、津田洋甫、津高和一、百々俊二、永井一正、中村真、畠山直哉、早川良雄、前田藤四郎、森村泰昌、森山大道、やなぎみわ、山城隆一、山中嘉一、横尾忠則、吉原治良、吉原英雄、シャープ、積水ハウス、象印マホービン、パナソニック、他(作家・企業名別 50 音順)
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前田藤四郎《盛場近し》
1951年
大阪中之島美術館蔵 -
早川良雄 《第11回秋の秀彩会》
1953年
大阪中之島美術館蔵 -
松下電器産業株式会社
《ナショナルテレビ 嵯峨 (TC-96G)》
1965年
パナソニックミュージアム蔵 -
白髪一雄《赤牌》
1970年
大阪中之島美術館蔵 -
やなぎみわ《案内嬢の部屋 B1》
1997年
大阪中之島美術館蔵
関連イベント
講演会「大阪万博の戦後史 EXPO’70からEXPO2025に向けて」
開催日時 | 2022年9月10日(土) 14:00 – 15:30 |
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講師 | 橋爪紳也氏(大阪公立大学研究推進機構特別教授) |
会場 | 1階ホール |
定員 | 150名 |
参加費 | 無料 *「みんなのまち 大阪の肖像」展の観覧券が必要です。 |
申込方法 | お申込フォームもしくは往復はがきにて事前にお申し込みください。 *先着順 |
《FUTURE LIFE FACTORY by Panasonic Design》
特別展示「レトロ家電ハックプロジェクト リミックス」
開催日時 | 2022年8月6日(土) – 28日(日) |
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会場 | 5階パッサージュ |
《FUTURE LIFE FACTORY by Panasonic Design》
ワークショップ「リミックスラボ 絵×音 かいて、きこう」
開催日時 | 2022年8月20日(土)、 21日(日) 午前の部(対象:小学生以下) 10:30 – 12:00 午後の部(対象:中学生以上) 14:00 – 15:30 |
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会場 | 1階ワークショップルーム |
定員 | 各回15名 |
参加費 | 無料*「みんなのまち 大阪の肖像」の観覧券が必要です |
申込方法 | お申込フォームにてお申込ください。*お申込受付は終了しました |
担当学芸員によるギャラリートーク
開催日時 | 2022年8月13日(土)、9月14日(水) 10:30 – 11:30 |
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会場 | 5階展示室 |
定員 | 各回50名 |
参加費 | 無料 *当日ご利用になられる観覧券が必要です。当日、展示室にご入場いただくための観覧券をご持参ください |
申込方法 | お申込フォームもしくは往復はがきにて事前にお申し込みください。 *先着順 |
あしたに うまれた なつかし こうこく ─萬年社CMコレクション発掘─
開催日時 | 2022年9月23日(金・祝)、 24日(土) 各日15:00 – 17:00予定 |
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会場 | 1階ワークショップルーム |
定員 | 各回30名 |
参加費 | 無料*「みんなのまち 大阪の肖像」の観覧券が必要です |
申込方法 | お申込フォームにてお申込ください。 *詳細はイベントページをご確認ください。 |
本展覧会メインヴィジュアルは「EXPO2025」のあの人が担当!
「みんなのまち 大阪の肖像」展のメインヴィジュアルを担当するのは、2025年大阪・関西万博のロゴマーク最優秀作品を手掛けた、TEAM INARI代表 シマダタモツ(有限会社シマダデザイン)です。
大阪。
北は豊能から南の泉州まで、
東は生駒山麓から西の大阪湾臨海まで。
この街に暮らしていると想像以上に文化も風土も多様で、さらには府域を超えた交流も日常です。
こうした個性を表現するため、ユニークな大阪府のフォルムを二分し、それぞれが外側へ伸び伸びと拡がるイメージを一期と二期で分担。黒を基調とすることで、その延伸が大阪中之島美術館の存在ともリンクするようなビジュアルを構築しました。
左より
「みんなのまち 大阪の肖像」展告知チラシ 第1期
同 第2期