中ノ島美術館ロゴ

中ノ島美術館ロゴ

検索範囲(複数選択可)

サイト内全検索コレクション検索展覧会検索イベント検索プレスリリース検索

EXHIBITION展覧会

一覧へ戻る

驚異の部屋の私たち、消滅せよ。— 森村泰昌・ヤノベケンジ・やなぎみわ —

2026-04-25 – 2026-07-20

概要

森村泰昌、ヤノベケンジ、やなぎみわが大阪中之島美術館に集結!国際的に活動しつつ時に交錯してきた彼らが、2026年、万博のポストイヤーに再び邂逅します。なぜこの3人が集まるのか。そのタイトルは何を意味するのか。さらには、「消滅せよ。」という言葉の先には何があるのか。新作を中心に構成される本展は、同時に作家それぞれのこれまでの活動が凝縮された「驚異の部屋」となります。ときに協働し、ときに衝突しながら、絶対的に孤独な表現者として個々の作品世界を美術館という舞台でぶつけ合います。

展覧会情報

会期2026年4月25日(土)– 7月20日(月・祝)
休館日:月曜日
*4月27日(月)、5月4日(月・祝)、7月20日(月・祝)は開館
開場時間10:00 – 17:00(入場は16:30まで)
会場大阪中之島美術館 5階展示室
主催大阪中之島美術館、読売新聞社
観覧料一般  1900円(団体 1700円)
高大生 1300円(団体 1100円)
小中生 500円(団体 300円) 
 
*2026年2月25日(水)10:00から販売開始予定

*税込み価格。
*団体料金は20名以上。団体鑑賞をご希望される場合は事前に開館時間・料金・団体受付ページからお申込みください。
*学校団体の場合はご来場の4週間前までに学校団体見学のご案内からお申込みください。
*障がい者手帳(身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳)をお持ちの方(介護者1名を含む)は当日料金の半額(要証明)。ご来館当日、2階のチケットカウンターにてお買い求めください。(事前予約不要)
*一般以外の料金でご利用される方は証明できるものを当日ご提示ください。
*本展は、大阪市内在住の65歳以上の方も一般料金が必要です。
*災害などにより臨時で休館となる場合があります。


【チケットの主な販売場所】
大阪中之島美術館チケットサイト、ローソンチケット(Lコード:51719)

みどころ

1. 森村泰昌の呼びかけにヤノベケンジ、やなぎみわが応答。
世界で活躍する3作家が集う、未だかつてない展覧会。

2. 本展のための新作が多数。作家たちが今、考える表現を展示。

3. 様々な場面で交錯してきた3人が初の共同制作!本展にてお披露目します。

作家紹介

森村泰昌 略歴 1951年、大阪市生まれ。大阪市在住。1985年に初めてのセルフポートレイトの作品《肖像/ゴッホ》を発表する。以降、「わたし」という一貫したテーマのもと、「なにものかに扮するセルフポートレイト写真」を発表し続けている。その制作は、モチーフとなる人物/作品について、念密なリサーチとジオラマ、スタジオセットの作成、コスチュームやメイクなどの過程を経るものであり、独自の視点から対象に迫ることによって、作品が完成する。また、映像、パフォーマンス、執筆など多岐にわたる活動を行なっている。

ヤノベケンジ 略歴 1965年、大阪府茨木市生まれ。1990年代初頭より、「現代社会におけるサヴァイヴァル」をテーマに機能性を持つ大型機械彫刻を制作。ユーモラスな形態に社会的メッセージを込めた作品群は国内外から評価が高い。2017年、「船乗り猫」をモチーフにした、旅の守り神《SHIP’S CAT》シリーズを制作開始。2022年に開館した大阪中之島美術館のシンボルとして《SHIP’S CAT(Muse)》(2021)が恒久設置される。

やなぎみわ 略歴 神戸市生まれ。女性をテーマにした写真作品で個展多数。2009年ヴェネチア・ビエンナーレ日本館で個展。2010年より舞台作品を創作し「1924 三部作」を美術館と劇場で上演。「ゼロアワー 東京ローズ最後のテープ」で北米ツアー。台湾製の特殊車両による野外巡礼劇「日輪の翼」(原案・中上健次)を開始。 2019年、個展「神話機械」で機械と演者が共演する「MM」を上演。21年には日台共同制作で台湾オペラの演出も手掛けた。2025年は六甲ミーツ・アートにて水上劇「大姥百合」、BENTEN Art Nightの歌舞伎町能舞台にて「黄泉平坂  排斥と遊戯」を上演。

作家からのコメント

本展の発起人である、森村泰昌氏のテキスト「「驚異の部屋の私たち、消滅せよ。」は、なぜこの3人なのか」を公開しています。
本テキストは本展を深堀した図録に掲載されない森村氏執筆のテキストです。テキストは大阪中之島美術館 noteにてぜひご覧ください。

本展の構成

プロローグ 「私たちは、それぞれの旗を掲げる。」

冒頭、3人による共同制作の様相を呈する立体作品がいきなり登場する。
とはいえ本作は純然たる共同作品ではない。「あなたなら自分自身が掲げる旗として、どんな旗を選びますか」という、三者三様のいわば「私」宣言の場である。
それぞれの旗の種類は異なっている。ではその行く先は?目指す行き先が、これから5つの「驚異の部屋」で示されることになる。

Room1 からRoom4 観客は見知らぬ都市の散歩者

展示室は、「Room1 :博覧会は子供の領分(ヤノベケンジ)」、「Room2 :広場にパノラマ島奇譚(森村泰昌)」、「Room3:坂道のオード(賛歌)(やなぎみわ)」、「Room4 :迷宮を紡ぐ厳粛な綱渡り」と続く。「博覧会」「広場」「坂道」「迷宮」と、観客は見知らぬ都市空間のような展示室を散歩者として巡り歩く。
それぞれの「Room」は、いずれもが美術館展示からの逸脱の様相を呈し、いわば踏み外された美術館としての「驚異の部屋」となっている。

Room5 絶望するな、では失敬。

展覧会の内容を決めていくうえで、当初は想定されていなかった「消滅美術館」という発想が組み込まれて、Room5が最後を締めくくる空間となった。
本展Room1 からRoom4 までの展示は、物量、サイズ、重量などにおいて、過剰で饒舌で重い磁場となっている。
Room5 ではその磁場が一気にホワイトアウトしたかのような、「消滅」性に反転する。

展示詳細

プロローグ

本展覧会は超高速の彫刻、自己像の造形、旗の彫刻が同時に立ち現れる場面から始まります。3人の表現が衝突する導入部となります。

  • 森村泰昌 ヤノベケンジ やなぎみわ
    《私たちは、それぞれに旗を掲げる。》(ラフスケッチ) 2026 年

Room1 : 博覧会は子供の領分

第1室はヤノベケンジによる「博覧会は子供の領分」。大阪万博跡地での原体験を起点に、新旧作品が驚異の部屋のように集積されます。未来の作家と作品が時空を横断し、子供の想像力を解き放つ創造のエネルギーを体感できる、博覧会的想像力に触れていただきます。

  • ヤノベケンジ
    「博覧会は子供の領分」(インスタレーションイメージ図) 2026 年

  • ヤノベケンジ
    《稲妻絵画》(イメージ図) 2026 年

*ヤノベケンジ《稲妻絵画》は1日に2回(11時、16時)、テスラコイルによる電気が流れる作品をご鑑賞いただける予定です。
*本展覧会では定期的に強い電磁波を発生させる作品を展示しており、ペースメーカーの作動に影響を与える場合があります。ペースメーカー装着者は事前に係員までお申し出ください。

Room2 : 広場にパノラマ島奇譚

第2室では森村泰昌の新作《M式・大阪八景》を紹介します。大阪にちなんだ8つの場所で撮影したモリムラ作品を、昭和文化を象徴する映画看板の絵師とのコラボレーションで看板化! 本展のための特別なシリーズです。
展示作品にまつわる森村自身の「語り」(音声メッセージ)を聴くことによって、観客は見知らぬ街を見物して回るような気分へと誘われます。

  • 森村泰昌
    《M式・大阪八景/旧陸軍第四師団庁で、清聴よせ!》(部分)2026 年

  • 森村泰昌
    《M式・大阪八景/通天閣の前でバルドーもどき》2026 年

Room3 : 坂道のオード(賛歌)

第3室では、やなぎみわによる「黄泉平坂」の世界を紹介します。福島の桃果樹園を、毎夏10年間撮影した写真作品「女神と男神が桃の樹の下で別れる」、火、土、鐵、水などを産んだ女神をテーマにした鋳造作品、新作映像のほかに、5月28日29日30日には、舞台公演「黄泉平坂〜排斥と遊戯〜」も上演予定です。
古事記を新訳する作家の表現に触れてください。

  • やなぎみわ
    《Juggling with Peaches Ⅰ》2024 年
    撮影:守屋友樹

  • やなぎみわ
    《「女神と男神が桃の木の下で別れる」川中島 II》2016年

Room4 : 迷宮を紡ぐ厳粛な綱渡り

4室では3人の作家が再び集結。各作家がいま最も関心のある内容から制作された、最新作を紹介します。

森村泰昌最新作

森村泰昌
《境界線上の舟遊び(「浄瑠璃船」のために)》習作(参考作品) 2026年

大阪の日本画家、木谷千種《浄瑠璃船》(1926年、大阪中之島美術館蔵)を原画に、森村流の新たなビジュアル世界に挑戦します。いわゆるVFX的な手法を選択せず、あえてかつての実写優先の「特撮」的な手法を用いることよって、「生身」としての「リアル」にこだわって制作。また本作は、森村の最近のテーマのひとつである「勇ましくない絵画」の第一弾として発表されます。

ヤノベケンジ最新作

ヤノベケンジ
《八卦連環‐火》 2025 年
撮影:表恒匡

新作《八卦連環》シリーズ全8本が、今回初めて一堂に揃います。
あわせて、刀匠・河内國平との協働による太刀作品《天地以順動》も展示されます。
《八卦連環》シリーズは、八卦から着想した8つのテーマを軸に、これまでのヤノべ作品を引用しながら、8つの世界を表現した装飾が短刀の拵(こしらえ)に施されています。

やなぎみわ最新作

やなぎみわ
《アルゴー船の船首像 2》2019年

「アルゴーの船首」「ロストラ柱につけられた船首たち」

世界中に多く残された「女性の船首像」たちを撮影した写真シリーズ(2019年制作)と、新たに創作した船首像の写真(2026年制作)を、合わせて展示します。
「ロストラ柱」とは、古代ギリシャに始まる、敵の船から切り取った船首を飾る戦勝記念塔。
また「アルゴー船」の冒険譚は、英雄たちによる征服と、周辺諸国の植民地化が語られる最古の物語です。

Room5 : 絶望するな。では、失敬。

まったく予想だにしない展示室における「消滅」。何が消滅するのか。なぜこの3人なのか。本展の核心を現場でご覧ください。

演出:やなぎみわ 原案: 森村泰昌×ヤノベケンジ×やなぎみわ 《消滅美術館にて》 2026 年

エピローグ

本展までの2年間の記録から、映像作家の林勇気が「驚異」のドキュメンタリー映像を制作。エピローグとして上映します。

  • 林勇気
    《Frames》2026 年

関連イベント

開幕記念 作家鼎談

登壇者森村泰昌、ヤノベケンジ、やなぎみわ
開催日時2026年4月25日(土)14:00 – 15:30(開場 13:30)
会場大阪中之島美術館 1階ホール
定員150名(先着順、事前申込不要)
参加費無料。ただし本展の観覧券(半券可)が必要。

舞台公演「黄泉平坂〜排斥と遊戯〜」

 
開催日時2026年5月28日(木)17:30開演
5月29日(金)14:00開演/17:30開演*
5月30日(土)11:00開演/17:30開演*
公演時間:60分
会場大阪中之島美術館 1階ホール
定員140名
参加費4000円(税込、前売・当日)
申込方法ローソンチケット(Lコード:52954)*2026年2月25日10:00より販売予定。
舞台の詳細はこちらをご確認ください。

*印がついた下記公演は、公演終了後にアフタートークを実施いたします。
・2026年5月29日(金)17:30開演の回
・2026年5月30日(土)17:30開演の回
登壇者:やなぎみわ(ほか登壇者調整中)
*アフタートークの登壇者・内容・所要時間は変更となる場合があります。
*アフタートークのみのご参加はできません(該当回の公演チケットが必要です)。
*終演後、準備が整い次第開始します。