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2022.08.23

NAKKA NEWS Vol.18

YouTubeチャンネルのご紹介

カテゴリー:

[特集]YouTubeチャンネルのご紹介

当館では開館前から様々なテーマでトークイベントを行ってきました。
その一部イベントは当館YouTubeチャンネルにてアーカイブ配信しています。
今回はアーカイブ配信しているイベントを2種類ご紹介いたします!

プレトーク「近現代とは何か? ―コレクション、地域、歴史から考える美術館」

イベント概要

大阪中之島美術館は「近代と現代の美術とデザイン」を専門とする美術館として開館しました。では、当館が展示・収集する作品の「近現代」という基準は、どのように誕生し、どのように美術館に関係してきたのでしょうか。現代という時代の転換期のなかで、近代・現代という時代区分を美術館のコレクションの対象とするとき、その言葉に示されるビジョンとは一体何か。開館記念シンポジウムにつながるこのテーマについて、当館と同じく近代から現代まで広くコレクションし、研究・紹介してきた海外の2つの美術館のキュレーターによる、美術館と地域の実践から「近現代」とは何かを考えるレクチャーを配信しています。

レクチャー1

■タイトル
「近代と現代のあいだ:欧米の外からの視点」
(原題:Between modern and contemporary: perspectives from outside Europe and North America)

■講師
ルーベン・キーハン(Reuben Keehan) 氏
クイーンズランド州立美術館(オーストラリア)|現代美術館 アジア現代アート担当キュレーター
(Curator, Contemporary Asian Art, Queensland Art Gallery | Gallery of Modern Art)

レクチャー2

■タイトル
「交錯する、ふぞろいな、複数の物語 —コレクションから考える東南アジア美術の『近代』と『現代』」

■講師
堀川 理沙 氏
ナショナル・ギャラリー・シンガポール ディレクター(キュレトリアル&コレクションズ)

開館記念シンポジウム「日本の美術館が収集した『近現代』-戦後、バブル、コロナ禍に対峙して」

イベント概要

大阪中之島美術館は2022年2月2日に、1991年の準備室開室から約30年の準備期間を経て開館しました 。「もはや戦後ではない」というフレーズが生まれた50年代や、バブルの好景気に沸いた80年代といった節目に、これまでも日本では多くの美術館が開館してきました。

今日、日本は「失われた30年」と呼ばれる経済停滞、数多の自然災害、そしてコロナ禍を経験し、生活や価値観は劇的に変化しました。そんな時代に求められる美術館像とは一体どのようなものなのでしょうか。美術館には、それぞれの時代に収集されたコレクションがあります。日本の戦後美術館史、そしてその中で収集された「近現代美術」作品を振り返りながら、これからの美術館像についてのディスカッションを行いました。

■ 登壇者(順不同・敬称略)
笠原 美智子(アーティゾン美術館副館長)
拝戸 雅彦(愛知県美術館館長)
宮下 規久朗(美術史家・神戸大学大学院人文学研究科教授)
菅谷 富夫(大阪中之島美術館館長)
モデレーター:田村 かのこ(Art Translators Collective代表)

プログラムの詳細はこちら


【1/3】笠原氏・菅谷館長の登壇映像


【2/3】拝戸氏・宮下氏の登壇映像


【3/3】ディスカッションの映像

館長と行く!大阪中之島美術館の歩き方|vol.2 パブリックスペースで楽しめる!5作品

大阪中之島美術館では、展示室以外の場所でも作品をご覧いただくことができます。今回は2022年7月現在でお楽しみいただける、パブリックスペースの作品を館長がご案内!

*観覧券をお持ちの方のみご入場いただける場所を含みます

ヤノベケンジ《SHIPʼS CAT (Muse)》(2021年)

まず1点目は、大阪中之島美術館のシンボルとしても親しまれる《SHIPʼS CAT (Muse)》。大阪出身の現代美術作家・ヤノベケンジさんの作品です。この作品は、ヤノベさんが2017年以降、博多を皮切りに、旅を守り地域に福を呼ぶ巨大猫の作品《SHIPʼS CAT》シリーズのひとつとして制作されたもので、新しく開館する美術館の守り神として来場者の方々を見守っています。

 

ヤノベケンジ《ジャイアント・トらやん》(2005年)

ヤノベケンジさんの作品は他にも。4階のパッサージュと呼ばれる共用空間では、7.2mにも及ぶ巨大彫刻《ジャイアント・トらやん》をご覧いただけます。(2022年7月現在、このフロアへのご入場には展覧会の観覧券が必要です)ロボット型の立体作品で、こどもの命令にのみ従い、歌って踊り、火を噴く子供の夢の最終兵器。館内では残念ながら動いたり、火を噴いたりすることが出来ませんが、そのスケールの大きさは一見の価値あり。

バリー・フラナガン《ボウラー》(1990年)

現在(2022年7月時点)1階のパッサージュに展示されているのはこちらの野ウサギの彫刻。バリー・フラナガンの《ボウラー》という作品です。通路で大きな存在感を放っているこちらの作品の付近では、ユニークなポーズを真似して写真を撮ってくださる方も多数。「”ボウラー”ポーズ」の館長、ちょっと楽しそうです。

レイモン・デュシャン=ヴィヨン《大きな馬》(原型制作1914年/鋳造1966年)

こちらは現在4階のパッサージュで展示中の彫刻作品。(2022年7月時点、このフロアへのご入場には展覧会の観覧券が必要です)なんの形か分かるでしょうか?タイトルは《大きな馬》。馬を彫刻で表した作品です。ぱっと見たところではすぐに「馬」を思い浮かべることが難しいかもしれませんが、その不思議さにディティールをよく見てみたくなります。この作品も館長がポーズで表してくれました!

リン・チャドウィック《ジュビリーⅣ》(原型制作1985年|鋳造1989年)

最後はこちら。美術館の北側道路沿いにも作品があることをご存じでしょうか?リン・チャドウィックの《ジュビリーⅣ》という作品で、実は昨年6月末の竣工時からこの場所にある彫刻作品です。「王様と王妃の風の中の散歩」というコンセプトの通り、風の中を颯爽と歩く様子が伺えます。

いかがでしたでしょうか。展示室以外でもご覧いただけるパブリックスペースの作品の数々。チケットがなくても鑑賞できる作品もいくつかありますので、中之島にお散歩にいらした際など、気軽に立ち寄ってみてください。館内で菅谷館長に出会うこともあるかも…!?

バリー・フラナガン《ボウラー》、レイモン・デュシャン=ヴィヨン《大きな馬》は今後展示場所が変更になる可能性がございます。

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