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新時代のヴィーナス!アール・デコ100年展

2025-10-04 – 2026-01-04

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作品リスト

概要

大阪・関西万博開催の今年2025年からちょうど100年前、フランス・パリでは、芸術史上極めて重要な「現代装飾美術・産業美術国際博覧会」、通称アール・デコ博が開催されました。本展はこの博覧会開催から100周年を記念して開催する「アール・デコと女性」をテーマとするものです。女性が描かれたフランスを中心とするヨーロッパのグラフィックデザイン作品と共に、女性と関わりの深いジュエリー、香水瓶、ドレス、車など、100年前のこの時代を象徴する数々の貴重な作品や資料を展示します。アール・デコの女性の表象とそのデザイン諸相の一端を、どうぞこの機会にご堪能ください。

展覧会情報

会期2025年10月4日(土)– 2026年1月4日(日)
休館日:月曜日、10/14(火)、11/4(火)、11/25(火)、12/30(火)、12/31(水)、1/1(木・祝)
*10/13(月・祝)、11/3(月・祝)、11/24(月・休)は開館
開場時間10:00 – 17:00(入場は16:30まで)
会場大阪中之島美術館 5階展示室
主催大阪中之島美術館、朝日放送テレビ、朝日新聞社
協賛ブシュロンジャパン
観覧料一般  2000円(前売・団体 1800円)
高大生 1600円(前売・団体 1400円)
小中生  600円(前売・団体 500円)
当館メンバーシップ会員の無料鑑賞/会員割引 対象

*前売券販売期間:2025年8月1日(金)10:00 – 10月3日(金)23:59

[音声ガイド付きチケット]
2500円(一般のみ、販売期間=前売券販売期間、各種プレイガイドで販売)

[相互割引]
本展の有料観覧券(半券可)の提示で、4階で開催される「小出楢󠄀重 新しき油絵」2025年9月13日(土)– 11月24日(月・休)の当日券を200円引きでご購入いただけます。
*1枚につき1名様有効。チケット購入後の割引および他の割引との併用は不可。本展を無料でご入場された方は対象外です。
*大阪中之島美術館2階チケットカウンターでのみ販売

*税込み価格。
*団体料金は20名以上。団体鑑賞をご希望される場合は事前に開館時間・料金・団体受付ページからお申込みください。
*学校団体の場合はご来場の4週間前までに学校団体見学のご案内からお申込みください。
*障がい者手帳(身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳)をお持ちの方(介護者1名を含む)は当日料金の半額(要証明)。ご来館当日、2階のチケットカウンターにてお買い求めください。(事前予約不要)
*一般以外の料金でご利用される方は証明できるものを当日ご提示ください。
*本展は、大阪市内在住の65歳以上の方も一般料金が必要です。

*災害などにより臨時で休館となる場合があります。



【チケットの主な販売場所】
大阪中之島美術館チケットサイトチケットぴあ(Pコード:995-570)ABCぴあローソンチケット(Lコード:55118)
イープラスCNプレイガイドセブンチケット(セブンコード:112-130)アソビュー!
お問い合わせ大阪市総合コールセンター(なにわコール)
06-4301-7285
受付時間 8:00 – 21:00(年中無休)

みどころ

1. ブシュロンのアーカイブジュエリーを展示

2. BMW社のクラシックカーを展示

3. 100年前のアール・デコ博会場に建っていた噴⽔塔の⼀部、ルネ・ラリックの彫像《泉の精、ガラテ》*を展⽰

4. 当時の新しい女性像を示すポスターを展示。展示するポスターは約100点。

*箱根ラリック美術館蔵

構成

第1章 アール・デコ博とデコ・スタイル

幾何学的な形態を組み合わせたアール・デコ時代の装飾・デザインは、この時代以降の機械時代のデザインを予見すると共に、メキシコやアフリカなど非ヨーロッパ圏の装飾文様も取り入れた国際的な影響がみられるものでした。ここでは1925年パリのアール・デコ博覧会関連作品や資料、ジュエリー等からアール・デコ様式の多面性を紐解きます。

  • ブシュロン
    《アール・デコ ブローチ》
    1927年
    ⒸBoucheron Private Collection

  • ジョルジュ・バルビエ
    《クロチルド・サカロフとアレクサンドル・サカロフ》
    1921年
    サントリーポスターコレクション(大阪中之島美術館寄託)

  • ルネ・ラリック
    香水瓶《ヴェール・ル・ジュール(夜明け前に)》 ウォルト社
    1926年
    箱根ラリック美術館

第2章 スピードの時代と女性

自動車、飛行機、鉄道、船舶など、新しい時代の交通手段は、遠く離れた場所同士を結びつけました。また、電話やラジオなど通信手段の発達も情報を遠くにいち早く伝える手段として普及していきます。こうした時代に女性は、自動車に乗り、飛行機で旅行する新たな時代の担い手となり、宣伝広告には最先端の女性像がレイアウトされました。当時のグラフィックデザインをBMW社クラシックカーと共にご紹介します。

  • ヒストリックカー BMW 315/1 《ロードスター》
    1935年
    堺市 堺市ヒストリックカー・コレクション

  • 《ハロー!いつブリドリントンにくるの》
    1930年
    サントリーポスターコレクション(大阪中之島美術館寄託)

第3章 ヴィーナスたちのファッション

アール・デコ時代の女性のファッションはそれまでと大きく変わりました。アール・ヌーヴォーの女性のスカート丈は長く、ヘアスタイルも長髪であるのに対して、アール・デコ時代のスカート丈は短く、髪もショートヘアが流行します。ここでは、同時代のグラフィックデザイン、ドレス、ジュエリー、香水瓶等を展示し、アール・デコ時代の理想的な女性像“ヴィーナス”たちの特徴を紹介します。

  • カール・モース 《フィルンのアイスクリーム》
    1922年
    サントリーポスターコレクション(大阪中之島美術館寄託)

  • ユップ・ヴィールツ 《ヴォーグ、今年の冬の香水はこれだ》
    1925年
    サントリーポスターコレクション(大阪中之島美術館寄託)

第4章 ヴィーナスたちの仕事とレジャー

アール・デコの時代、女性は新たな仕事の担い手として社会進出を果たすようになります。同時に経済的な自立を果たした女性たちは、新たなレジャー、ゴルフ、スキー、海水浴、乗馬、テニス、スケートなどを楽しむ主役となりました。この時代に登場したレジャーとレジャーを楽しむファッショナブルなアール・デコのヴィーナスたちの姿を、主にグラフィックデザインによってご紹介します。

  • マリー・ローランサン 《パリの夜会》
    1924年
    サントリーポスターコレクション(大阪中之島美術館寄託)

  • ロジェ・ブロデール 《温泉地ヴィシー、スポーツ、旅行、劇場(PLM鉄道)》
    1928年
    サントリーポスターコレクション(大阪中之島美術館寄託)

第5章 最高のヴィーナス、それは私!

アール・デコの時代、モンマルトルのカフェ・コンセール、ムーラン・ルージュの人気女優はミスタンゲットでした。長いまつげと大きな目が特徴で、瞳を上下に動かしながらダンスを踊り高らかに歌う彼女は、この時代のスーパースターでした。ここでは、ミスタンゲットをモデルにした大型グラフィック作品を展示し、大人気女優の姿を紹介します。また、同時代の他の人気女優の姿も合わせて紹介します。

  • G・K・ベンダ 《ミスタンゲット》
    1930年
    サントリーポスターコレクション(大阪中之島美術館寄託)

  • シャルル・ジェスマール 《ミスタンゲット》
    1928年
    サントリーポスターコレクション(大阪中之島美術館寄託)

第6章 ヴィーナスたちの憧れ!ジュエリーと摩天楼

パリのアール・デコ博覧会にアメリカは参加しませんでしたが、アメリカで同時代に建設された摩天楼(スカイスクレーパー)は、アール・デコ様式を体現するものでした。幾何学的・直線的でありながら様々な装飾的源泉をも感じさせるその建築様式は、同時代のジュエリーのデザインと様式的に近しいことが指摘されています。ここでは、同時代のジュエリーとアメリカの摩天楼の写真や映像を合わせて展示し、国境やジャンルを超えたアール・デコ様式の拡がりをご堪能いただきます。

音声ガイド

本展のナビゲーターは俳優・望海風斗(のぞみ・ふうと)さん。
アール・デコの時代をきらびやかに彩った女性たちの活躍、そのファッションやジュエリーをご案内します。同時代の音楽とともにお楽しみください。

俳優
望海風斗
1983年、横浜市生まれ。2003年、宝塚歌劇団入団。17年、雪組トップスター就任。21年に退団後はミュージカル『ガイズ&ドールズ』、『next to normal』、『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』、舞台『マスタークラス』等に出演。25年夏ドラマ「誘拐の日」(テレビ朝日系全国ネット)にレギュラー出演するほか、25年秋よりミュージカル『エリザベート』主演。第30回読売演劇大賞優秀女優賞、第48回菊田一夫演劇賞受賞。毎週日曜21時、NHK FM「望海風斗のサウンドイマジン」レギュラー放送中。

望海風斗さんによる、ナレーション収録後のコメント

大阪は私にとってなじみのある場所なので、大阪中之島美術館での音声ガイドを担当させていただけたことをとても嬉しく思います。舞台でも1920年 – 30年代が背景の作品を演じることがありますが、今回アール・デコのドレスのゆるやかなシルエットには、フランスの女性たちがコルセットから解放されて社会に進出した背景があることを知りました。当時の女性たちの自分の道を力強く切り開いていく姿に、私はとても憧れます。音声ガイドを通して、写真で見るだけではわからない展示作品のエネルギーを直接感じていただけたらと思います。

貸出料金:お一人様1台 700円(税込)

関連イベント

講演会「女性たちのアール・デコ:両大戦間フランスの「新しい女」たち」

登壇者天野知香(お茶の水女子大学名誉教授)
開催日時2025年10月4日(土)14:30 – 16:00(開場 14:00)
会場大阪中之島美術館 1階ホール
定員150名(先着順、事前申込不要)
参加費無料。ただし本展の観覧券(半券可)が必要。

東西同時開催のアール・デコ展を語る―三菱一号館美術館学芸員と共に

登壇者阿佐美淑子(三菱一号館美術館 主任学芸員)、平井直子(大阪中之島美術館 主任学芸員)
開催日時2025年10月25日(土)14:00 – 15:30(開場 13:30)
会場大阪中之島美術館 1階ホール
定員150名(先着順、事前申込不要)
参加費無料。ただし本展の観覧券(半券可)が必要。

講演会「回想のアール・デコ」

登壇者小説家 長者町 岬(樋田豊次郎)
開催日時2025年10月26日(日)14:00 – 16:00(開場 13:30)
会場大阪中之島美術館 1階ホール
定員150名(先着順、事前申込不要)
参加費無料。ただし本展の観覧券(半券可)が必要。

講演会「全てのものに被膜せよ:アール・デコの女性とデザイン」

登壇者平井直子(大阪中之島美術館主任学芸員)
開催日時2025年12月7日(日)14:00 – 15:30(開場 13:30)
会場大阪中之島美術館 1階ホール
定員150名(先着順、事前申込不要)
参加費無料。ただし本展の観覧券(半券可)が必要。

学芸員によるギャラリートーク

開催日時2025年11月3日(月・祝)、12月21日(日)14:00 – 14:45
会場大阪中之島美術館 5階展示室
定員30名(事前申込制)
参加費無料。ただし当日、本展の展示室にご入場いただくための観覧券をご持参ください。
申込方法申込フォームよりお申込みください。*受付終了しました

ナッカキッズアワー

開催日時2025年11月22日(土)9:00 – 10:00(10:00以降は通常通り開館)
会場大阪中之島美術館 5階展示室
参加費無料
*小学生以上の方のご入場には、当日ご利用になられる観覧券が必要です。
当日、「新時代のヴィーナス!アール・デコ100年展」の展示室にご入場いただくための観覧券をご持参ください。
申込方法お申込フォームよりお申込ください。
*ご入場はお子さま連れの方のみとさせていただきます。
*当日に限り、再入場可能です。
*当日に限り、授乳やお子さまのおやつに、2階の親子休憩室をご利用いただけます。
*1度のお申込みで4名までご登録いただけます。