開創1150年記念 醍醐寺 国宝展
2024-06-15 – 2024-08-25
概要
展覧会情報
会期 | 2024年6月15日(土)– 8月25日(日) 前期:6月15日(土) – 7月21日(日) 後期:7月24日(水) – 8月25日(日) 休館日:月曜日、7/23(火) *7/15(月・祝)、8/12(月・休)は開館 *会期中、展示替えがあります |
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開場時間 | 10:00 – 17:00(入場は16:30まで) |
会場 | 大阪中之島美術館 4階展示室 |
主催 | 大阪中之島美術館、総本山醍醐寺、日本経済新聞社、テレビ大阪 |
協賛 | 伊藤園、エア・ウォーター、大阪商工信用金庫、サラヤ、住友林業、ダイキン工業、大和証券グループ |
協力 | 奈良国立博物館 |
監修 | 内藤 栄(大阪市立美術館 館長) |
観覧料 | 一般 1800円(前売・団体1600円) 高大生 1100円(前売・団体900円) 小中生 500円(前売・団体 300円) 当館メンバーシップ会員の無料鑑賞/会員割引 対象 *前売券販売期間:2024年4月15日(月)10:00 – 6月14日(金)23:59 *お得な2枚セット券(一般2枚セット券) 3000円(税込) 販売期間:2024年4月15日(月)10:00 – 5月31日(金)23:59 *災害などにより臨時で休館となる場合があります。 *税込み価格。団体は20名以上。 *20名以上の団体鑑賞をご希望される場合は事前に団体受付フォームにてお問い合わせください。 *学校団体の場合はご来場の4週間前までに学校団体見学のご案内からお申込みください。 *障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)は当日料金の半額(要証明)。一般のご購入列とは別に対応させていただきます。ご来館当日、2階のチケットカウンターにてお申し出ください。(事前予約不要、当日券売場付近の係員にお気軽にお声がけください。ご案内させていただきます。) *本展は、大阪市内在住の65歳以上の方も一般料金が必要です。 【チケットの主な販売場所】 大阪中之島美術館チケットサイト、展覧会公式オンラインチケット(etix)、ローソンチケット(Lコード:51948)、チケットぴあ(Pコード:686-916)、楽天チケット、イープラス、セブンチケット(セブンコード:105-535)、CNプレイガイド |
お問い合わせ | 大阪市総合コールセンター(なにわコール) 06-4301-7285 受付時間 8:00 – 21:00(年中無休) |
先行チラシ |
みどころ
1. 国宝14件、重要文化財47件一挙公開!!
7万点以上の国宝を所蔵する醍醐寺(*)。開創1150年を記念して厳選した国宝14件、重要文化財47件を含む約90点の名宝を一挙公開いたします。
*2013年に69378点に及ぶ醍醐寺文書聖教が国宝に指定されました。
2. 豊臣秀吉が愛した醍醐寺!! 豊臣秀吉は応仁の乱で荒廃した醍醐寺の復興を強力にサポート。秀吉が主催した「醍醐の花見」はまさに絢爛豪華。本展では秀吉の肖像画や俵屋宗達筆の舞楽図屏風をはじめとした華やかな近世文化の展示も大充実です。
3. コーナー展示でミステリアスな密教世界を体感!! 5つのトピックに分けて密教の世界をご案内。初めて仏教美術をご覧になる方にも楽しんでいただけます。数々の騒乱を越えて現代に伝わる祈りの空間が大阪中之島美術館に!
さらに! 醍醐寺 ✕ 最新テクノロジ一
未来型関連展示・イベントも!!
醍醐寺の法要により魂が吹き込まれた、落合陽一氏による作品「オブジェクト指向菩薩」の展示や、慶應SFCの先端技術を応用したデジタル曼荼羅ライブなど、盛りだくさん!!
構成
第1章 山の寺 醍醐寺
醍醐寺は醍醐山の頂上にある上醍醐と、山麓の下醍醐に広大な寺領を有している。今日、多くの参詣者は下醍醐までで、上醍醐まで登る人は少ない。しかし、本来醍醐寺の始まりは上醍醐にある。平安時代前期の貞観16年(874)、理源大師聖宝が笠取山の山頂に草庵を結び、准胝(じゅんてい)観音と如意輪観音をまつったのが醍醐寺の始まりである。やがて醍醐寺は醍醐天皇の御願寺となり、天皇の庇護のもと上醍醐に薬師堂や五大堂が建立された。薬師堂には今日に伝わる薬師三尊像をはじめ、今回展示の吉祥天立像や帝釈天騎象像などがまつられた。また、五大堂の五大明王像は四躯が江戸時代に再興されたものであるが、大威徳明王像は創建期の像であり、創建期に遡る初期密教像として貴重である。延長4年(926)、下醍醐に釈迦堂が建立され、天暦5年(951)には下醍醐に五重塔が建立された。こうして醍醐寺は上醍醐と下醍醐の二伽藍からなる大伽藍となったが、上醍醐は開祖聖宝ゆかりの聖地として特別な信仰を集め続けている。室町時代の文明2年(1470)、下醍醐は兵火によって五重塔を残して灰煽に帰したが、上醍醐には兵火が及ばなかった。今日、私たちが醍醐寺の初期に遡る優れた文化財を見ることができるのも、上醍醐と下醍醐という特殊な伽藍構成であったことが大きい。
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重要文化財《如意輪観音坐像》
平安時代(10世紀)
*通期展示
画像提供:奈良国立博物館
第2章 密教修法(すほう)のセンター
古来、人々は国の安泰や五穀豊穣、あるいは健康や家内安全など、さまざまな願いを仏に祈ってきた。とりわけ密教の修法(加持・祈祷の作法)は種々の願いに対応する多様性を有しているが、同じ修法でも寺院や流派によって作法が異なり、独自の秘法は門外不出とされることが多かった。雨乞いなら〇〇寺の誰、安産なら✕✕寺の誰というように、特定の験力(げんりき)を有する僧侶がいる寺院には修法の依頼が集中し、皇族や貴族の信仰を集めるようになった。平安時代から鎌倉時代にかけて醍醐寺は高名な学僧や験力の強い僧侶を輩出し、あたかも密教修法の研究センターとでも称すべき観があった。彼らは自流のみならず他流の情報も集め、詳細な記録に残した。また、修法の本尊を描くための設計図である「図像」も熱心に収集した。醍醐寺には近年国宝に指定された文書聖教7万点が伝わっているが、これらは醍醐寺の僧侶たちの数世紀にわたる研究の集積である。密教の聖教をこれほど豊かに伝える寺院はほかにない。この章では、平安時代から鎌倉時代の作品を中心に、仏像や仏画、密教法具を展示する。皇族や貴族の信仰を集めた醍醐寺の美術品は、一流の仏師や絵師の手になるものが多い。人に恐怖心さえ起こさせるほとけの姿にも、どこか優美さがただよっているのはそのためだろう。
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重要文化財《不動明王坐像 快慶作》
建仁3年(1203)
*通期展示
画像提供:奈良国立博物館 -
国宝《文殊渡海図》
鎌倉時代(13世紀)
*前期展示(7月21日まで)
画像提供:奈良国立博物館
第3章 桃山文化の担い手
室町時代の文明2年(1470)、下醍醐は兵火によって五重塔を残して灰燼に帰した。復興に尽力したのが天正4年(1576)に醍醐寺座主となった義演である。義演は関白二条晴良を父に持ち、天正13年(1585)に本来皇族に与えられる称号の准三后となった人物である。復興は豊臣秀吉によるところが大きいが、義演は秀吉とも渡り合える出自と度量をあわせ持っていた。秀吉は慶長3年(1598)に贅を極めた「醍醐の花見」を行ったように、醍醐寺に対して特別な想いを持っていた。秀吉の死後も北政所をはじめとした豊臣氏による復興は続き、金堂、仁王門、上醍醐の諸堂が再興された。今日醍醐寺には三宝院の長谷川派の襖絵をはじめ、俵屋宗達の舞楽図屏風や扇面散図屏風など近世の名画が数多く伝わっている。醍醐寺は桃山の美の殿堂という密教寺院とは別の顔を持っており、それが醍醐寺の大きな魅力となっている。徳川の世になっても醍醐寺に対する庇護は続き、堂宇や仏像の復興が行われた。当時、修験道は当山派(真言宗系)と本山派(天台宗系)などのニ派に分かれ、互いに勢力を競っていた。慶長16年(1611)徳川家康は醍醐寺三宝院に属する修験を当山派と称することを許可し、真言宗の修験道の本寺と認めた。これにより、醍醐寺は全国各地の霊山で行われていた真言系の修験道を統括する寺院となった。
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《豊臣秀吉像》
江戸時代(18世紀)
*通期展示
画像提供:奈良国立博物館 -
重要文化財《舞楽図屏風 俵屋宗達筆》
二曲一双
江戸時代(17世紀)
*後期展示(7月24日から)
画像提供:奈良国立博物館 -
《金天目及び金天目台》
安土桃山時代(16世紀)
*通期展示
画像提供:奈良国立博物館
お得なチケット情報
■2枚セット券
主に前後期で展示替えがある本展。前期、後期の両方をお得に鑑賞いただけるセット券です。(2名での同時使用も可)2枚セット券(一般2枚) 3000円
【販売場所】
大阪中之島美術館チケットサイト、展覧会公式オンラインチケット(etix)、ローソンチケット(Lコード:51948)、チケットぴあ(Pコード:686-916)、楽天チケット、イープラス、セブンチケット(セブンコード:105-535)、CNプレイガイド
【販売期間】
2024年4月15日(月)10:00 – 5月31日(金)23:59
■日経ID会員限定!お得なグッズ100円割引券付きチケット:一般1600円(税込)+グッズ100円割引券
【販売場所】
展覧会公式オンラインチケット(etix)
【販売期間】
2024年4月15日(月)10:00 – 6月14日(金)23:59
関連イベント
特別講演会「醍醐寺と神秘の密教美術」
開催日時 | 2024年6月15日(土) 14:00 – 15:30予定(開場 13:30) |
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登壇者 | 内藤栄(大阪市立美術館 館長) |
会場 | 大阪中之島美術館 1階ホール |
定員 | 150名 |
参加費 | 無料 *本展覧会観覧券(利用後の半券可)が必要です。当日、ご提示願います。 *事前申込不要 |
特別講演会「醍醐寺のみほとけー密教と天皇の寺ー」
開催日時 | 2024年6月29日(土) 14:00 – 15:30予定(開場 13:30) |
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登壇者 | 藤岡穣(大阪大学大学院 教授) |
会場 | 大阪中之島美術館 1階ホール |
定員 | 150名 |
参加費 | 無料 *本展覧会観覧券(利用後の半券可)が必要です。当日、ご提示願います。 *事前申込不要 |
醍醐寺x 慶應SFC supported by VIE「デジタル曼荼羅アート&ミュージックライブ」
慶應義塾大学環境情報学部の藤井進也准教授(VIE株式会社CMO)と脇田玲教授によるデジタル曼荼羅アート&ミュージックライブ。醍醐寺の声明と、脳に作用するニューロミュージックが「未体験の音空間」を創造。さらに音を可視化するサイマティクスや流体シミュレーションの最新技術を活用し、外面世界の音楽と内面世界の脳波から曼荼羅紋様をリアルタイムに描きます。両界曼荼羅に象徴される真言密教の世界観や、我と仏とが一体化する「入我我入」の境地を音と映像で表現します。
開催日時 | 2024年7月15日(月・祝) 14:00 – 15:30予定(開場 13:30) |
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登壇者 | 藤井進也(慶應義塾大学 環境情報学部 准教授)、脇田玲(慶應義塾大学 環境情報学部 教授) |
会場 | 大阪中之島美術館 1階ホール |
定員 | 150名 |
参加費 | 無料 *本展覧会観覧券(利用後の半券可)が必要です。当日、ご提示願います。 *事前申込不要 |
醍醐寺仲田順英執行✕落合陽ー氏「オブジェクト指向菩薩報告法要&トークセッション」
開催日時 | 2024年7月28日(日) 14:00 – 15:30予定(開場 13:30) |
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登壇者 | 仲田順英(醍醐寺 執行)、落合陽一(メディアアーティスト) |
会場 | 大阪中之島美術館 1階ホール |
定員 | 150名 |
参加費 | 無料 *本展覧会観覧券(利用後の半券可)が必要です。当日、ご提示願います。 *事前申込不要 |
オブジェクト指向菩薩展示
開催日時 | 2024年7月24日(水) – 8月22日(木)(予定) |
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音声ガイド
京都府生まれ、NSC大阪校出身、と本展にゆかりの深い川島明さんに「ええ声」で分かりやすく展覧会をご解説いただきます。
川島 明(麒麟)
1997年NSC大阪校20期生。1999年、田村裕とともに、漫才コンビ・麒麟を結成。「M-1グランプリ2001」で第5位入賞を果たす。2002年、「ABCお笑い新人グランプリ」で優秀新人賞を獲得。2004年「上方お笑い大賞」で最優秀新人賞を受賞。TBSの情報バラエティ番組「ラヴィット!」にて、メインMCを務める。趣味はイラスト、ゲーム、マンガ。