

Osaka Directory 11 Supported by RICHARD MILLE
天牛 美矢子
2025-12-20 – 2026-01-18
概要
天牛美矢子は、古書店という「物語の庫」に育まれた感覚を、布や革、装飾素材を通して“語る装置”として再構築してきました。近年は、詩など言葉を用いた表現を展開し、物語とテクスト、素材と身体のあいだに揺らぎを生み出しています。本展では、舞台装置の吊り幕を想起させる新作を発表します。また天牛は、自身もダンスや衣装制作などで深く関わっているクィアカルチャー*「Ballroom」のパーティを会期中に開催します。
縫う・飾る・踊るという行為は、天牛にとって世界と対峙する“まじない”であり、「声なきものたち」に耳を傾ける行為の蓄積でもあります。本展では、展示とパーティを通じて、現実と物語とを自由に往来することを試みます。
*性的マイノリティ(LGBTQ+など)の人々が共有する独自の文化や社会運動、歴史、表現方法などを指す言葉
展覧会情報
| 会期 | 2025年12月20日(土)– 2026年1月18日(日) 休館日:月曜日、12/30(火)、12/31(水)、1/1(木・祝)、1/13(火)*1/12(月・祝)は開館 |
|---|---|
| 開場時間 | 10:00 – 17:00 |
| 会場 | 大阪中之島美術館 2階多目的スペース |
| 主催 | 大阪中之島美術館、公益財団法人 関西・大阪21世紀協会 |
| Supported by | ![]() |
| 協賛 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
| 協力 | COHJU |
| 観覧料 | 無料 |
| お問い合わせ | 大阪市総合コールセンター(なにわコール) 06-4301-7285 受付時間 8:00 – 21:00(年中無休) |
参考作品
-

作品のためのドローイング
2025年 -

《Propagareの悪魔》
2021年 写真:松尾宇人 -

《Chant》
2023年
写真:松尾宇人 -

《We’ll meet again》
2022年 -

《あの子らはええね》
2023年
写真:今村裕司

photo by Ujin Matsuo
天牛美矢子(てんぎゅう・みやこ)1989年、大阪府生まれ。2015年、京都市立芸術大学大学院工芸研究科染織専攻修了。古書店を営む両親の元に生まれ、幼い頃から書籍に囲まれて育つ。挿絵的なイメージを身近な素材で表現し鑑賞者との距離感を近づけることを試みる。また、ZINE編集・発行や、2018年にはグループ展「呪と祝」(KUNST ARZT、京都)でキュレーターを務めるなど、多方面にその活躍の幅を広げている。主な個展に「偉大なるタムタム」(2022年、FOAM CONTEMPORARY、東京)など。
関連プログラム
アーティストトーク
| 開催日 | 2025年12月20日(土) 11:00 – 12:00 |
|---|---|
| 登壇者 | 天牛美矢子 |
| モデレーター | 大下裕司(大阪中之島美術館学芸員) |
| 会場 | 大阪中之島美術館 2階多目的スペース |
| 定員 | 30名程度 |
| 参加費 | 無料*事前申込不要 |
The Museum of Art Kiki Ball *詳細は後日掲載いたします。
| 開催日 | 2026年1月11日(日) 13:00 – 19:00(予定) |
|---|---|
| 会場 | 大阪中之島美術館 1階ホール |
| 参加費 | 無料*事前申込不要 |
Osaka Directory Supported by RICHARD MILLE について
「Osaka Directory Supported by RICHARD MILLE」は、大阪中之島美術館が関西・大阪21世紀協会と共同で主催する、関西ゆかりの若手作家を中心に個展形式で紹介する展覧会です。これからの時代を象徴する、新たな表現を生み出す作家を毎年紹介していきます。ディレクトリとは、IT用語でデータを整理し分類するためのフォルダ等を意味します。本シリーズを通して、将来活躍が期待される関西の若手アーティストの情報を美術館というディレクトリに格納、保管し、さらに、ここ大阪中之島美術館から彼らの活動を広く世に紹介し、世界に羽ばたくことを支援していきます。














