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つくる女性の100年

2027-01-09 – 2027-03-22

先行チラシ

概要

女性の表現者たちのおよそ100年の歩みをたどる展覧会です。道を切りひらいた作家から現代を生きる作家まで、教育環境や表現手段、ライフスタイル等の変化に注目しつつ、幅広く紹介します。表現方法や制作背景はそれぞれに異なりますが、手を動かし思考を重ね、何かを生み出す姿勢は、すべての出展作家に共通して見出すことができます。本展は、性別を問わず現代を生きるすべての人々に、創造力と表現する勇気を示してくれることでしょう。

展覧会情報

会期2026年1月9日(土)– 3月22日(月・休)
休館日: 月曜日、1月12日(火)*1月11日(月・祝)、3月22日(月・休)は開館
開場時間10:00 – 17:00(入場は16:30まで)
会場大阪中之島美術館 5階展示室
主催大阪中之島美術館、毎日新聞社
特別協賛カルティエ
協賛関電不動産開発株式会社
特別協力国立国際美術館
後援公益財団法人 日本手芸普及協会

みどころ

1. 名作、話題作、目白押し! 上村松園、草間彌生、オノ・ヨーコ…時代を代表する約50名の作家たち。
大正から令和まで、過去最大規模で、日本の女性の作家の歩みを一望します。

2. 作品誕生までの物語を紹介! 時代とともにありながら、理想を追い求めた作家たちのエネルギッシュな表現や生き方は、今を生きる私たちを勇気づけてくれるでしょう。

出品作品

  • 上村松園 《清少納言》
    1917 – 18年頃 個人蔵

  • 吉田ふじを 《アイリス》
    1954年 東京国立近代美術館
    *一部期間のみ展示

  • 山沢栄子 《What I Am Doing No.1》
    1976/1986年 大阪中之島美術館
    © YAMAZAWA Eiko

  • 由里本景子 《望遠鏡》
    1940年 京都市美術館
    *半期展示

  • 丸木俊(赤松俊子) 《解放され行く人間性》
    1947年 東京国立近代美術館

  • 塩見允枝子(千枝子) 《ウォーター・ミュージック》
    1964年/1991年 国立国際美術館
    撮影:福永一夫

  • 宮脇綾子 《めおと蟹》
    1963年 豊田市美術館

  • 宮脇綾子 《アネモネ》
    1969年 豊田市美術館

  • 尾上雅野 《クローバー畑の白いネコ達》
    制作年不詳
    公益財団法人 日本手芸普及協会
    撮影:鈴木静華

  • 山崎つる子 《作品》
    1961年 大阪中之島美術館

  • 出光真子 《おんなのさくひん》
    1973年 大阪中之島美術館

  • 辰野登恵子 《Work 85-p-5》
    1985年 国立国際美術館

  • 寺内曜子 《Hot Line 68》
    1986年 愛知県美術館

  • 前本彰子 《NORIKO》
    1986年 みそにこみおでん氏蔵

  • 加藤美佳 《パンジーズ》
    2001年 高橋龍太郎コレクション
    Photo by Yoshitaka Uchida ©Mika Kato, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

  • 木村友紀 《無題》
    2010年 国立国際美術館

  • 片山真里 《ballet #002》
    2013年 愛知県美術館

  • 出津京子 《家のサイズに合わない家具と犬》
    2025年 個人蔵

構成

第1章 1920s – 1940s 道筋を切りひらいたパイオニアたち

日本画家、上村松園や、洋画家の三岸節子など、女性が美術家として生きる道を切りひらいたパイオニアたちからおよそ100年にわたる創造の旅を始めます。彼女たちは、女性が主体的に表現することが極めて困難な時代のなか、作品を創り発信し後継のための領野をつくり出しました。

第2章 1920s – 1940s 女性はいかに女性を描いたか

女性の作家は男性と比較すると社会慣習上、モチーフが制限されており、女性像は扱うに相応しい画題の一つとされてきました。そうした制限のなかでも作家たちは、画家としての葛藤を自画像に込める者、女性労働者に目を向ける者、華やかでモダンな生活を描く者、戦時下の不安や苦しみを描写する者など、それぞれの個性を発揮しています。

第3章 1950s – 1970s 欧米への渡航と挑戦

第二次世界大戦後、連合国軍の指導のもとで「婦人解放」が行われました。こうして民主化が進む中、海外、とりわけアメリカに創作活動の可能性を求め渡航した女性たちがいました。ニューヨークで独自の絵画表現を完成させた草間彌生や、国際的な前衛芸術家グループ、フルクサスの結成に関わったオノ・ヨーコ、そこに参加した塩見允枝子(千枝子)など、従来にない挑戦的な活動を彼女たちは志します。

第4章 1950s – 1970s 具体美術協会

日本、とりわけ関西を拠点としながら世界的なアートのネットワークに参入したのが具体美術協会に参加した美術家たちです。具体美術協会のリーダー、吉原治良は女性も積極的に会に招き入れ、同時代の他の集団と比べると性別に関わらず活動しやすい環境だったようです。そこからは田中敦子や山崎つる子の抽象絵画など世界的に知られる作品が数多く生まれました。

第5章 1950s – 1970s 手芸を巡って

手芸は1950年代以降に大きなブームとなり、大勢の女性が家事の合間に手芸に勤しむようになります。家庭に入り家族を支える主婦像が社会的に規範となった時代です。家庭でできる創作活動として、常に女性たちのそばにあった手芸について、宮脇綾子たちの作品とともに見つめます。

第6章 1970s – 1980s 女性の立場の向上と解放を求めて

1960年代後半、アメリカのウーマンリブ運動と呼応するように、女性の解放や社会的地位の向上を訴える美術家が増えてゆきます。出光真子は家庭生活の閉塞感や、女性に対する根強い差別を映像作品で表現しました。他にも巨大な絵画と大胆なパフォーマンスで社会の変革を訴えた岸本清子や、アジアの女性との連帯を示したイトー・ターリなどをご紹介します。

第7章 1970s – 1980s 視覚と認識をめぐって

思索的な表現が重視された1970年代。事物の存在と認識のずれといった哲学的な問いに取り組んだ女性の作家にも注目します。写真や版画、彫刻などの技法を通して、視覚と認識、二次元と三次元の関係を探るなど、作家のジェンダーを意識させない多様な実践をこの章ではたどってゆきます。

第8章 1980s – 2000s 女性の社会進出とメディアとの攻防

男女雇用機会均等法が出来るなど女性の社会進出が進み、女性の大学進学率も上がった1980年代。それを受けてなのか、若い女性の美術家が次々と登場し、メディアでも取り上げられるようになります。しかしながら当時、繁栄した雑誌文化には彼女たちを持ち上げると同時に消費する傾向もありました。この時代を生きた前本彰子や吉澤美香、そして1990年代以降の長島有里枝らの活動を取り上げます。

第9章 2000s – 2010s 私的な宇宙と揺らぐ足元

1995年の阪神・淡路大震災と地下鉄サリン事件、そして2001年のアメリカ同時多発テロ事件は、世紀末から新世紀にかけて不安と終末的な気分を作家にもたらしました。その中にあって、より私的な感覚を繊細に表現する美術家が増えてゆきます。また、漫画やアニメと美術の境界も緩やかになりました。しかし、こうした時代の気分は2011年の東日本大震災によりまた一変します。

第10章 2010s – 2020s 身体と「女性の美術家」からの解放

2010年代後半、#MeToo運動に呼応するように美術界でも構造的差別に関心が高まり、ジェンダー平等が意識されるようになりました。また、2020年代の新型コロナウイルスの世界的流行は、身体管理やケア、親密圏についてあらためて意識させました。ここでは、それらの視点を交えつつ、これからの生のあり方を問いかける作品を紹介します。

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詳細が決まり次第、本ページにてお知らせいたします。