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Osaka Directory 2

貴志真生也

2022-11-23 – 2022-12-25

概要

大阪中之島美術館では、関西・大阪21世紀協会と開催する「Osaka Directory」の第2弾として、貴志真生也(きし・まおや)の個展を開催します。

貴志真生也(1986年、大阪生まれ)は、木材や建築資材、発泡スチロールやブルーシートのような梱包資材、プラスチック材、LED電光掲示板などの工業製品を用いて、立体作品やインスタレーションを制作しています。これらの日常的に見かける素材をほとんど加工せずに組み合わせてできる作品は、子どものころに親しんだ「工作」のようでもありながら、建築や社会をたとえているようです。物をつくるということがその素材を加工して別の状態にすることであるとすれば、貴志は作品制作において「つくる」ことそのものを、形にしようと試みているとも言えます。

本展覧会では、既存作品と本展のための新作を交えながら、「作品に使われる素材」と「作品と成ったもの」の間に見える、アーティストの「手仕事」に光をあてます。それらは一見、素材がそのまま用いられていますが、素材とは別の存在感が与えられています。日常的によく見るものがそのままの質感で置かれていながら、見たことのないかたちに変化すること。そこには、アーティストが作品を制作するということの本質を垣間見ることができるでしょう。

展覧会情報

会期2022年11月23日(水・祝)- 12月25日(日)
*月曜日休館(開館日は開場)
開場時間10:00 – 17:00
会場大阪中之島美術館 2階 多目的スペース
主催大阪中之島美術館、公益財団法人 関西・大阪21世紀協会【設立40周年記念事業】
協賛
協力児玉画廊
観覧料無料
お問い合わせ06-4301-7285(大阪市総合コールセンター)

参考作品

  • 《発泡スチロールの積み木》(部分) 2022年

  • 《規格と多様 #6》(部分)2022年

  • 《規格と多様 #5》(部分)2022年

  • 《良い素材集(ミニ)#2》2022年

  • 《少年の感覚》(部分) 2022年

  • 《少年の感覚》(部分) 2022年

作家プロフィール

貴志真生也(きし・まおや)1986年、大阪府生まれ。2009年、京都市立芸術大学彫刻専攻卒業。看板、建物、社会といった、人によってつくられた環境をモチーフとし、その意味を問い直す作品を制作している。主な個展に「リトルキャッスル」(児玉画廊、東京、2009年)、「バクロニム」(児玉画廊 、東京、2010年)、「鼻向け」(Antenna Art Space、京都、2010年)、「またのぞき」(神戸アートビレッジセンター、兵庫、2014年)、「虚実」(児玉画廊、東京、2022年)など。主なグループ展に「リアル・ジャパネスク:世界の中の日本現代美術」(国立国際美術館、大阪、2012年)などがある。11年には、メゾン・エルメスのウィンドウディスプレイを手がけた。

関連プログラム

アーティスト・トーク

登壇者貴志真生也
モデレーター大下裕司(大阪中之島美術館学芸員)
開催日2022年11月23日(水・祝) 11:00 – 12:00
会場大阪中之島美術館 2階 多目的スペース
定員30名程度
参加費無料*事前申込不要

「Osaka Directory(おおさか・ディレクトリ)」 とは

「Osaka Directory」は、大阪中之島美術館が関西・大阪21世紀協会と共同で主催する、関西ゆかりの若手作家を中心に個展形式で紹介する展覧会です。今年度を皮切りに、これからの時代を象徴する、新たな表現を生み出す作家を毎年紹介していきます。ディレクトリとは、IT用語でファイルデータを整理し分類するためのフォルダ等を意味します。本シリーズを通して、将来活躍が期待される関西の若手アーティストファイルをディレクトリに格納していくように、ここ大阪中之島美術館から彼らの活動を広く世に紹介し、世界に羽ばたくことを支援していきます。