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Parallel Lives 平行人生 — 新宮 晋+レンゾ・ピアノ展
2023-07-13 – 2023-09-14
概要
映像と会場構成ではイタリアのグループ、スタジオ・アッズーロが加わり、2人のスケッチや設計図、作品写真をもとに2人の創造の世界と煌めく交差の軌跡を壮大なスケールの映像で表現します。
展覧会情報
会期 | 2023年7月13日(木) – 9月14日(木) *月曜日(7/17を除く)休館 |
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開場時間 | 10:00 – 17:00(入場は16:30まで) |
会場 | 大阪中之島美術館 5階展示室 |
主催 | 大阪中之島美術館、朝日放送テレビ、日本経済新聞社 |
協賛 | エルメスジャポン株式会社 |
協力 | イタリア文化会館-大阪、関西エアポート株式会社、Zentis Osaka、株式会社脇プロセス |
後援 | 在大阪イタリア総領事館 |
観覧料 | 一般 2400円(前売・団体 2200円) 高大生 2000円(前売・団体 1800円) 中学生以下 無料 当館メンバーシップ会員の無料鑑賞/会員割引 対象 *災害などにより臨時で休館となる場合があります。 *税込み価格。団体は20名以上。 *20名以上の団体鑑賞をご希望される場合は事前に団体受付フォームにてお問い合わせください。 *学校団体の場合はご来場の4週間前までに学校団体見学のご案内からお申込みください。 *障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)は当日料金の半額(要証明)。ご来館当日、2階のチケットカウンターにてお申し出ください。(事前予約不要) *一般以外の料金でご利用される方は証明できるものを当日ご提示ください。 *本展は、大阪市内在住の65歳以上の方も一般料金が必要です。 *[相互割引] 本展観覧券(半券可)のご提示で、4階で開催される「民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある」(2023年7月8日(土)– 2023年9月18日(月・祝))の当日券を200円引きで2階チケットカウンターでご購入いただけます。 ・いずれも対象券1枚につき1名様有効です。 ・チケットご購入後の割引はできません。 ・他の割引との併用はできません。 【チケットの主な販売場所】 大阪中之島美術館チケットサイト ローソンチケット、ローソンおよびミニストップ各店舗(Lコード:56924) |
みどころ
1. 新宮晋とレンゾ・ピアノ、二大巨匠の今日までの歩みを振り返る「平行人生」年表 2人はともに1937年に生まれ、名だたる作品や建築を世界に誕生させてきました。今日なお活躍を続ける2人のコラボレーション作品と個々の創作活動を、数多くの写真や作品資料とともに振り返る「平行人生」年表で、創作の原点から今日にいたる偉大な歩みをたどります。
2. 「関西国際空港旅客ターミナルビル」をはじめ、新宮晋とレンゾ・ピアノによるコラボレーション作品を
貴重な模型や資料と迫力の映像で紹介
新宮晋とレンゾ・ピアノは関西国際空港旅客ターミナルビルの初コラボレーションを機に、今日にいたる30年余りの間に、世界中に実現しただけでも10を数えるプロジェクトを完成させてきました。緻密に造形された模型やプロトタイプの展示、さらに多角的かつインタラクティヴな作品で映像分野の先駆者として知られるイタリアのグループ、スタジオ・アッズーロが制作した2人によるスケッチや設計図、写真により独特の世界観を持つ映像を投影。巨大サイズの投影で彼らの映像をご堪能いただきます。
3. 新宮晋の、活動初期から今日までの象徴的な彫刻作品を展示 風・光・水をテーマに、自然のエネルギーの力で動く造形作品で知られる世界的アーティスト、新宮晋。数々の作品のうち、《自由の翼》、《月の舟 NY》、《空のこだま》ほか、「風のアーティスト」としての象徴的な作品を展示します。
4. レンゾ・ピアノの、歴史的名作を含む代表作を、貴重な模型や資料と迫力の映像で紹介 前衛的である一方で、建物の内と外の境界線を取り去り、その場所の風土との調和を重んじるデザインや設計で、世界中を虜にしてきたレンゾ・ピアノ。 「ポンピドー・センター」、「IBMトラベリング・パビリオン」、 「チバウ文化センター」ほか、斬新な傑作建築の数々を、貴重な模型や資料、スタジオ・アッズーロによる映像で詳しくご紹介します。
5. 2人の最新のプロジェクトが、まさにいま、日本で進行中
ここでしか見られない、未来のプロジェクトの姿が明らかに
展覧会の会期の初日7月13日は新宮晋の誕生日、最終日9月14日はレンゾ・ピアノの誕生日です。同じく86歳を迎える2人、それぞれの最新のプロジェクトが日本で進行中です。夢と冒険に満ちた2人の創造の世界の未来の姿をご覧いただきます。
彼らのコラボレーション作品
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新宮晋《はてしない空》(1994年)+レンゾ・ピアノ「関西国際空港旅客ターミナルビル」(1988-1994年)4F国際線出発フロア、2016年撮影:石田俊二 (RPBW) ©RPBW-Renzo Piano Building Workshop Architects
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レンゾ・ピアノ「関西国際空港旅客ターミナルビル」(1988-1994年)1994年 ©Fondazione Renzo Piano
©Kansai Airports ©Kawatetsu -
新宮晋《宇宙に捧ぐ》(2001年)+レンゾ・ピアノ「銀座メゾンエルメス」(1998-2006年)Ph: Denancé, Michel ©Denancé Michel
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新宮晋《コロンブスの風》(1992年)+レンゾ・ピアノ「ジェノヴァ港再開発」(1985-2001年)Ph: Basilico, Gabriele ©RPBW-Renzo Piano Building Workshop Architects
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新宮晋《虹色の葉》(2021年)+レンゾ・ピアノ「565ブルーム・ソーホー」(2014-2019年)、2021年 Ph: Joseph, Evan ©Bizzi & Partners
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レンゾ・ピアノ「スタヴロス・ニアルコス財団文化センター」(2008-2016年)、2016年Ph: Denancé, Michel ©Denancé, Michel
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新宮晋《宇宙》(2016年)+レンゾ・ピアノ「スタヴロス・ニアルコス財団文化センター」(2008-2016年)、2016年Ph: Dimitrakopoulos, George ©SNFCC
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スタヴロス・ニアルコス財団文化センターのための映像作品よりVideo frame by Studio Azzurro
作家紹介
1937年:大阪府豊中市に生まれる
1960年:東京藝術大学絵画科卒業、イタリア政府奨学生としてローマ国立美術大学に留学
1970年:大阪万博の出展作家8人のひとりとして 《フローティング・サウンド》を出品
1987年:世界巡回野外彫刻展「ウインドサーカス」を開催
1992年:イタリア・ジェノヴァ港に《コロンブスの風》完成
1994年:日本・大阪 関西国際空港ターミナルビルに《はてしない空》完成
2000年 – 2001年:世界6ヵ所で「ウインドキャラバン」巡回
2001年:日本・東京 銀座メゾンエルメスに《宇宙に捧ぐ》完成
2014年:日本・兵庫 「新宮 晋 風のミュージアム」オープン
2016年 – 2017年:個展「新宮 晋の宇宙船」巡回開催(長崎県美術館、横須賀美術館、兵庫県立美術館)
2019年:個展「新宮 晋 - 現代のユートピア」開催(フランス・シャンボール城)
*上記は略歴です。
1937年:イタリア・ジェノヴァに生まれる
1964年:ミラノ工科大学卒業
1967年:ミラノ・トリエンナーレでパビリオンとして建築構造体を発表
1969年 – 1970年:大阪万博「イタリア産業館」をデザイン・設計・完成
1971年:フランス・パリ「ポンピドー・センター」をデザイン・設計
1983年:「IBMトラベリング・パビリオン」をデザイン・設計
1985年:イタリア・ジェノヴァ港再開発のデザイン・設計
1991年:ニューカレドニア・ヌメア「チバウ文化センター」をデザイン・設計
1994年:日本・大阪「関西国際空港旅客ターミナルビル」が竣工
1998年:プリツカー賞 受賞
2000年:イギリス・ロンドン「ザ・シャード」をデザイン・設計
2001年:日本・東京「銀座メゾンエルメス」が竣工
2006年:フランス・パリ「ジェローム・セドゥ・パテ財団」をデザイン・設計
2015年:アメリカ・ニューヨーク「ホイットニー美術館」が竣工
*上記は略歴です。
建築家コメント
本展によせて、レンゾ・ピアノと縁の深い建築家の岡部氏および当館の建築を設計した遠藤氏、若手建築家岩瀬氏から本展・レンゾピアノ建築についてコメントをいただきました。
岡部憲明氏 コメント
関西国際空港旅客ターミナルビルの国際線出発階の天井は、大空間を効率よく空調するために設計された白い膜―オープンエアダクトで構成される。内部環境を制御する膜の下に、空気の流れにたおやかに呼応するモビールが新宮の手で生み出された。空気の流れを可視化したいと考えたピアノに答えての作品だ。この作品をきっかけに2人の共同が始まり今日に至る。同い年であることをいつ自覚しあったかは知らないが、2人で楽しい建築空間を生み出し続けている。ブラボー。
建築家/岡部憲明アーキテクチャーネットワーク代表
岡部憲明
1947年静岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業。フランス政府給費研修生として渡仏後、レンゾ・ピアノと20年間にわたり協働し、ポンピドゥー・センター、IRCAM音響音楽研究所の設計に従事。1988年に関西国際空港旅客ターミナルビルの国際コンペを担当し優勝。レンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップ・ジャパンを設立し、設計責任者として実現に携わる。1995年に岡部憲明アーキテクチャーネットワークを設立。神戸芸術工科大学教授(1996‐2016)。
代表作に関西国際空港旅客ターミナルビル、牛深ハイヤ大橋、小田急ロマンスカーVSE、MSE、GSE、箱根登山電車アレグラ号、大山ケーブルカー、在東京ベルギー大使館など。著作に『エッフェル塔のかけら』『空間の旅』『関西国際空港旅客ターミナルビル(監修)』など。
遠藤克彦氏 コメント
二人の創造者がこの世の中に見せてきたものは、まさに「風の形」である。私たちはここ数年の経験により、空気の意味、そして風の大切さを思い知った。この大阪中之島美術館にて、その見えないものを可視化する二人の創造性を感じることができる機会は大変貴重であり、喜びでもある。彼らの手によって生み出されてきた芸術と建築は、現代に生きる人間にとっては、見えないもの、見えていないものの大切さを、再び学ぶ機会となろう。
建築家/株式会社 遠藤克彦建築研究所
遠藤克彦
1970年横浜市生まれ。1992年武蔵工業大学(現・東京都市大学)工学部建築学科卒業。1995年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了後、同大学院博士課程進学。1997年遠藤建築研究所設立。2007年株式会社遠藤克彦建築研究所に組織改編。2022年国立大学法人茨城大学大学院理工学研究科都市システム工学専攻教授。主な作品に「豊田市自然観察の森ネイチャーセンター」、「大阪中之島美術館」、「茨城県大子町新庁舎」、「高知県本山町役場新庁舎」、「長崎県佐々町新庁舎」、「鋸南町都市交流施設周辺整備」「(仮称) 門真市立生涯学習複合施設」など。受賞歴には、大阪中之島美術館にて2022年度JIA日本建築大賞、第32回AACA賞、第41回大阪まちなみ賞、茨城県大子町新庁舎にて第26回木材活用コンクール第1部門賞受賞などがある。
岩瀬諒子氏 コメント
風、光、時間など「環境」という「見えない事象」を美しい表現と高い技術によって建築で扱うテーブルの中心に据えた先駆者レンゾ・ピアノ氏と、軽やかに動く彫刻によって建築で扱いきれない微細な変化を喜びや楽しみへと昇華させる新宮晋氏。彼らが環境と戯れ駆け抜けた30年を振り返った時、私たちは今「環境」というものをどのように捉え直すべきだろうか。環境の問題が切迫し、高いシュミレーション技術によって見えなかった環境が見えるようになった時代に、彼らの軌跡が我々の道標となってくれるに違いない。
建築家/京都大学助教 建築学専攻
岩瀬諒子
1984年新潟県生まれ。京都大学大学院工学研究科修了。
EM2N Architects (スイス)、隈研吾建築都市設計事務所を経て、大阪府主催河川沿い広場の設計コンペにおける最優秀賞受賞を機に、岩瀬諒子設計事務所を設立。当該作品を堤防のリノベーション「トコトコダンダン」として2017年に発表。建築空間、土木インフラやパブリックスペースのデザインまで、領域横断的に設計活動を行う。主な受賞に、日本造園学会賞、グッドデザイン金賞、藝大美術エメラルド賞など。2020年ヴェネチアビエンナーレ日本館の出展作家として選出。京都大学工学部建築科助教。
図録
図録B5版変形・232ページ/3520円(税込)
二人によるコラボレーションをはじめ、それぞれの代表的な仕事を紹介。アーティストと建築家の国境を超えた協働とこれまでの歩みを豊富な写真とともに辿ります。
詳細はこちら
関連イベント
ABCラジオ「ほたるまち発 ひろし・あさおのタビラジ!」公開収録
開催日時 | 2023年7月17日(土) 15:00 – 16:00予定(開場 14:30) |
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番組パーソナリティ | 柴田博(ABCアナウンサー)・高野あさお |
ゲスト | パンツェッタ・ジローラモ(文化人、モデル、タレント)・平井直子(大阪中之島美術館 主任学芸員) |
会場 | 大阪中之島美術館 1階ホール |
定員 | 200名 |
参加費 | 無料 *本展覧会観覧券(利用後の半券可)が必要です。当日、ご提示願います。*事前申込制 |
86歳 新宮 晋 スペシャルデー
開催日時 | 2023年8月6日(日) 第一部:スペシャルトーク 14:00 – 15:30予定(開場 13:30) 第二部:サイン会 第一部終了後 |
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登壇者 | 新宮 晋 (芸術家)・安藤忠雄(建築家) |
会場 | 大阪中之島美術館 1階ホール |
定員 | 150名(自由席) |
参加費 | 無料 *本展覧会観覧券(利用後の半券可)が必要です。当日、ご提示願います。*事前申込制 |
申込方法 | お申込みフォームよりお申込みください。*申込受付は終了しました。 |
フェデリコ・アゴスティーニ&練木玲子コンサート
開催日時 | 2023年8月12日(土) 15:00 – 16:00予定(開場 14:30) |
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奏者 | フェデリコ・アゴスティーニ(ヴァイオリン)・練木玲子(ピアノ) |
会場 | 大阪中之島美術館 1階ホール |
定員 | 150名(自由席) |
参加費 | 無料 *本展覧会観覧券(利用後の半券可)が必要です。当日、ご提示願います。*事前申込制 |
申込方法 | お申込みフォームよりお申込みください。*申込受付は終了しました。 |
<建築・美術学生対象>学芸員と建築・アートを語る オープンダイアローグ
開催日時 | 2023年9月9日(土) 11:30 – 15:00予定 |
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会場 | 大阪中之島美術館 1階ホール、5階展示室 |
定員 | 15名 |
参加費 | 無料 *当日、学生証をご提示いただきます。 |
申込方法 | お申込みフォームよりお申込みください。 |
学芸員によるギャラリートーク
開催日時 | 2023年8月26日(土)、9月3日(日) 15:00 – 15:40予定 |
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会場 | 大阪中之島美術館 5階展示室 |
定員 | 30名 |
参加費 | 無料 *当日ご利用になられる観覧券が必要です。 当日、「Parallel Lives 平行人生 — 新宮 晋+レンゾ・ピアノ展」の展示室にご入場いただくための観覧券をご持参ください。 |
申込方法 | お申込みフォームよりお申込みください。*受付終了しました |
その他の展覧会関連イベント
「平行人生 — 新宮晋+レンゾ・ピアノ展」関連上映会
開催日時 | 2023年9月2日(土) – 9月25日(月) |
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会場 | 銀座メゾンエルメス ル・ステュディオ(東京都中央区銀座5‐4‐1 10階) |
詳細 | 銀座メゾンエルメス ル・ステュディオの公式ホームページをご確認ください。 |